新しいカテゴリーで「マネイジメント」というものをつくった。ここ数年来のテーマであり、自分でもここには意識的に取り組んでいかなきゃならない。無理矢理カテゴリーをつくっちゃうことで、「マネイジメント」に対してのアンテナを広げていきたいと思っている。
で、初エントリーは、マネイジメントといえばドラッカーだろうと。(もしかしたらドラッカー書物の備忘録になっちゃう可能性もあるな。)
ドラッカーは「真摯さを絶対視して、初めてまともな組織といえる」と語り、真摯さというものを組織の条件であると語る。そして、マネジャーとして失格とすべき真摯さの欠如の定義として次の5つをあげている。
(1)の「強みよりも弱み」というのは、裏を返すと「組織は問題ではなく機会に合わせなければならない」ということと同義だろう。この言葉は非常に重い。ついつい僕らはすぐに「問題」にばかり目が行く。悪いところばかりが目につく。しかし、マネジャーは、本来、弱みよりも強みを視なければならない(これは、弱みを見ないということではない)。
マネジメント実践ならこの一冊。
「マネジメントの正体」スティーブン P.ロビンズ(ソフトバンク パブリッシング)
たとえば
「ほとんどの場合、生産性の高い従業員が充実感を抱くのであり、その逆ではない」
など、目からうろこの63章。
この国ではもう20年以上、マネジメントといえば「こんな上司は辞表を書け」というクリプトン星の教科書しかなかった。スーパーマンの作り方ではなくて普通の上司になるための基礎コースを説き明かしたのは「マネジメントの正体」がはじめてだ。当面この一冊でよろしいでしょう。
もう少し各論にふみこんで、たとえば、今あなたの会社で一番の課題になっている(勝手な想像ですが)効率的なチーム運営ということに絞れば「あなたのチームは機能していますか」パトリック・レンシオーネ(SHOEISHA)がよろしいでしょう。
帯に曰く「危ない組織の5症状」
・各自の仕事にかまけて全体をみない
・衝突を避けて互いの説明を求めない
・決定したことがきちんと支持できない
・不満があっても会議で意見をいわない
・意見は一致してないのに議論が起きない