2007年04月03日

お金の貸し借り仲介サイト開設

ジャスダック上場の事務機・計測装置メーカーのテクノ・セブン元社長の井上佑一氏が新会社「ウィキバンク」を設立、お金の貸し手と借り手を仲介するサイトを開設した。借りたい人が必要な資金額や用途、信用情報をサイトに開示する。貸し手はそれをみて資金提供の可否を判断する。ウィキバンクは成約時に借り手から調達額の2%をシステム利用料として受け取る。

ウィキバンク
やっぱり出たか。個人間の金融仲介サイト。ちょうど2年ぐらい前か、アメリカ、イギリスでWeb2.0型の金融ビジネスが流行ってると話題になったのは。
まず、イギリスの「Zopa」。Wiredの記事によると、「貸し手は1人につき最低50人に融資を行ない、借り手1人に融資できる額は最高200ポンド(約4万円)までに制限されている。」 この記事が2005年3月、もう2年以上前か。Zopaは大成功し、その後も成長を続けている。Zopaの成功を見て、アメリカでも同じようなビジネスがスタートした。それが去年の今頃だ。「Prosper」というサービスが話題を集めた。
ZopaもProsperもサービス内容はかなり似ている。Prosperの方が後発だけあって、仕組みとしては洗練されているようだ。借りてにグループという機能を持たせてて、グループとしての信用を連帯責任で負うという仕組みはよく考えられてるなぁと思う。

Zopa、Prosperに遅れること、1年、2年。遅かれ早かれ、日本でも同じようなサービスが登場するだろうと思ってはいたが、ようやく出てきたという感じだ。ただ、サイトはまだβ版なのだろうが、とてもわかりにくい。サービスの概念が理解できない。このUMLみたいな図では一般人にゃ理解できんだろう。サイトからも怪しさがあふれかえってる。これじゃ電柱やベンチに貼られてる消費者ローンのチラシや宣伝みたいだ。

実は、貸金業を始めるための敷居ってのは意外と低い。今はどうかわからないが、ボクが知ってる限りでは、営都道貸金業協会で申請用紙を得て、必要事項を記入して、各種書類と共に都道府県や財務局に申請すればいい。今はさすがに申請もおりにくくなっているのだろうが。貸金業の免許をとれば、この手のサービスを始められるのかというと、そのへんは正直よくわからないのだが、しかし魅力的なビジネスであることは間違いない。貸し金業はただでさえおいしいビジネスだ。それを個人間のマッチング、仲介で利ざやを稼げるとなれば、、、もちろん仲介とはいってもリスクも大きいことは間違いないだろうが。

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categories [ ネット・ウェブ関係 ] 2007/04/03 09:53