IMJ、アランの開発事業買収

来年1月1日付でインターネットマーケティングのアラン(東京・港、荒木篤実社長)からサイト構築やデータベースシステムの企画などネット関連の開発事業を買収する

(日本経済新聞)


アランIMC事業の営業譲り受けについてのお知らせ
http://www.imjp.co.jp/Newsrelease/20031219/info20031219b.pdf

アランとはもともとモバイル関連の事業で資本提携していたので、その流れか。アラン自身はどうするつもりなのか? 自社サービスのみ?

IMJはWebインテグレーション業務のフルラインナップをそろえ、それぞれの分野でもコンサルティングレベルから、末端の作業レベルまで、あらゆるレイヤーを確保しようとしているようだ。

2003年9月期(2002.10~2003.9)Webインテグレーション業務の売上高は前期比114.2%増の2,678百万円。四半期別だと、1Q 5.9億、2Q 7.1億、3Q 5.9億、4Q 7.8億と、四半期ごとに山と谷を繰り返す構造になっている。
IMJの2Qは1~3月、4Qは、7~9月。この時期に案件が増加するのは、大手クライアントを抱える制作会社ではだいたい共通だろう。期の変わり目でもあるし、予算消化時期でもある。

おそらく悩ましいのは、この忙しい時期にもっと案件を獲得しようと思えば獲得できることだろう。しかしながら、たいていこの時期を余裕もって乗り切れるぐらいのリソースを確保すると、通期で見たときには、原価の向上、固定費の増加などで、苦しくなったりする。

Webインテグレーション業務は、完全に人に依存する業務だと思うが、だからといって単純に人がたくさんいれば良いかというとそういうわけでもない。当然、その人を支えるマネージャーが必要になるだろうし。

人を育てて、ということを悠長にやってる暇はなく、結局のところ、「買収」というのが売上を伸ばしていくのに一番手っ取り早い方法なのだろう。

しかしながら、フルラインナップ、フルレイヤーって戦略はどうなんだろうな、と思う。顧客からしてみればワンストップというのはもちろんありがたいのだろうし、どんな規模の顧客にも対応できるというのはすばらしいことだ。しかし、そんなことが本当に可能だろうか? 
ボクは実はこのあたりはすごく懐疑的だったりする。IMJの動向についてはしばらく様子を見ておこう。

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