年収900万円!!ラクラク儲けるインターネット通販―だれでも毎日が給料日

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年間3万円で成功したスーパーインターネット通販―ほったらかしでも儲かった!」「年間3万円でできるスーパーインターネット顧客獲得術―だまっていても集まった!」もそうだったが、この手の本が凄いのは、読むと、「オレでも出来そう」とその気にさせてしまうところがあるところではないかと思う。

「神田昌典系」なんだろうけど、僕がこの手の本を読んで思い出すのは、僕が受験のときにちょっとしたブームになった「有坂誠人の現代文速解例の方法」だ。一種の裏技だ。「問題」を見なくても「解答選択肢」さえ見れば、正しい答えはある程度わかってしまう魔法の方法。

魔法でもなんでもなくて、問題の作り手の立場にたったときに、どのように選択肢をつくるのかというところから考えれば、「正解」を絞り込むことができますよ、と言ってるだけなのだけど。(僕はこの本より前に、清水義範の「国語入試問題必勝法」を読んでいて、その方法を高校のクラスの連中に得意げに話していた。なんで、「例の方法」がブームになっときには、僕のほうが先だってんで、ちょっとしたヒーローになったりした)

確かに、間違ってはいない。そういう方法や考え方はあるときには凄く役に立つ。でも、それだけに全面的に頼っていても、ほとんど「実力」はつかない。公式どおりですべてうまくわけじゃない。ある方法を使えば、あるところは犠牲になることもあるだろうし。
内容が面白くないわけでも役に立たないわけでもない。でもこれに頼り切ってしまうのは危険だと思う。知識としては得ておいて、ケースバイケースで最適な戦略・戦術をとっていくべきだろう。

読後感はそんな感じなのだ。
タイトルが煽情的過ぎたりするのもあるかとは思うし。いくらなんでも「年収900万円」が「ラクラク」なわけあるまい。本書に登場するいくつかの事例も、みんなかなり苦労してるし。

あと、仕方ないのだろうけど、この手の本では必ずといっていいほど「プロ」批判ってのがでる。神田さんが広告会社やコンサルタントを批判したように、本書でも毎度おなじみだけど、プロにサイト構築をまかせたら、○○万円もとられて、トップページで動画がうごくかっこいいページができたけど、問い合わせは0件でした」みたいな表現がでてくる。
で、プロのウェブデザイナーは、FlashやらJavaやら技術のことには明るいけどマーケティングを知らないから駄目だ、というような結論。

もちろんそういうデザイナーや制作会社だってあるのだろうけど、もうちょっと現実を見たほうがいいんじゃないかと。ウェブ制作従事者だってそんな馬鹿じゃないだろう。そんなレベルの仕事しかできないところは、淘汰されていくだろうし。

■メモ
「売れる文章と売れない文章の違い」で、売れない文章は「安さで勝負」、売れる文章は「お得感で勝負」、売れない文章は「商品が主語」売れる文章は「お客の悩みが中心」売れない文章は「現状の問題解決」しか語らず、売れる文章は「ステキな未来像まで語る」
とのこと。

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