今日マチ子のマンガを初めて読んだ
「センネン画報 」今日マチ子さんのマンガを初めて読んだ。
センネン画報も知らなくて、最近、妻に教えてもらったばかりだ。
この淡くて柔らかいタッチの絵に、少し官能的なエッセンスが入っていて、そのギャップがすごくいい。
日常の些細な風景や、どこか昔に体験したことがあるようなシチュエーションのようにも思うのだけれど、タイトルと、シチュエーションへの登場人物の関わり合い方が絶妙で、何か新しいものを発見したような感覚をうける。なんだろう、全然似てないけど岡崎京子のデビュー当時の作品を読んだときの新鮮さというか。岡崎京子が数十、数百ページでやろうとしたことを、1コマ、1ページでやってるような感じだろうか。
1ページでも完結してて、それは詩のようでもあるし、こうやって単行本としてまとまって一気に読んでも全体としてきちんと作品に仕上がっている。読み終えた後にじわじわと来る感じは、良い詩を体験した後の感じに似ている。
「COCOON 」こちらは絵のトーンと話の内容の重さのギャップがかなり強烈だった。沖縄のひめゆり部隊をモチーフとしつつ、今日マチ子独特の詩的な世界がうまく融和していて、戦争の悲劇さがより一層際立つ。
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