kobo touch まだ買わないほうがいいかもね


先週予約してたkoboが届いた。僕はセットアップにはそんなに苦しまなかったけど、どうもセットアップ周りで色々と問題もで出てるようで、早速、楽天レビューが炎上したり(【kobo touch評判】昨日発売の楽天の電子書籍koboのレビューが大炎上してる訳だがwww:暇つぶしニュース)と話題になってる。

楽天がkoboを買収したのが2011年の11月だから、それから考えるとkobo toch発売までのスピードは、さすが楽天というべきか。でも、スピードを優先しすぎたが故に、これはお金取れるレベルに達してないんじゃないの、と思うところは確かにある。僕は楽天ポイントがあったので実質4000円ぐらいで購入できたということもあるんで、まぁ、こんなものかとは思うけど、正規の7,980円だったらどうだったろうなぁ。まぁそれでも安いか。

普段、僕は電子ブックのリーダーとしてはiPhoneかiPadを使ってるけど、iPhoneやiPadに較べて、koboの優位性というのは、今のところ価格とバッテリーの持ちぐらいなんじゃないかと思う。スマートフォンでのタッチパネルの操作感や、iPhoneやiPadのRetinaディスプレイとかの美しさに慣れてると、koboのタッチパネルのもたつき、反応の悪さは苛立たしいばかりだし、E-Inkの美しさとか自然さみたいなものも、ふーん、こんなものかぐらいの印象だ。確かに自然なインクと同じような質感で、目には優しそうだし、明るい場所とか暗い場所でも本に印字された文字と同じように読めるというのは良さそうだけど、まぁでもそれは読書専用端末としては当たり前のことだ。

ただ確かに、一回フル充電してしまえば、1ヶ月程度は持つというそのバッテリー性能は魅力的ではある。iPadに較べても軽いので持ち歩きも苦にもならない。純粋に読書のための端末としては、バッテリーが長持ちってのが重要だと思うので、その意味では、僕は早速の東京出張にも持っていった。まぁ、でもそこだけだとkindleの方がやっぱり完成度は高いんだろうなぁと思う。社員が持ってたkindleを触らせてもらったレベルではあるけど、ネットのレビューや比較を見ても、まぁkindleがやっぱり本命なんじゃないかなという気がする。

パッケージとかはAppleみたいにシンプルでかっこいい。余分なものがついてなくて、説明書もえらく簡素なものになってる。でも、Appleの場合は、説明書やマニュアル類がなくても、十分に直感的に使えるようなユーザーインタフェイスが備わってるからこそなんだけど、koboの場合は、そこが辛い。ぶっちゃけ、説明書がないと良くわからない。

なのでいちいちセットアップが不安だし、これで良いのかどうかよくわからないまま進まなければならない。これはけっこうストレスだ。で、肝心のヘルプページは、僕が見た時には、画像が全部潰れてみれなくて、ほとんどヘルプの意味をなしてなかったり。おそらくアクセスが集中したとかってのが理由なんだけど、このへんの裏側の体制とか準備の不足ってのも、スピード優先でのツケなんだろうなぁと思う。

「シンプル」というのは、実は難しいことで、「シンプル」なのと「はしょった」のは全然違うものだ。Appleの追求する「シンプル」とかは、決して「はしょった」ものではない。むしろユーザー体験をよりよいものにしていくために削ぎ取られたり、省略されたり、省かれたりしているわけで、それを上辺だけで真似てもうまくいくわけがない。kobo touchの場合は「シンプル」ではなく、「手抜き」に見えてしまうところが哀しい。

ビジネス的に「勝つ」ために必要とするスピード、それを実現するために色々なものを犠牲にして突き進むという姿勢を、あれだけ巨大になった今も楽天が持っているということは、それはそれでビジネスという側面ではすごいなと関心するのだが、しかし、一ユーザーとして見ると、やはり最低限のサービスとして成立してない状況でも、多少エンドユーザーに不具合が生じようが、強引にいってしまえというその思考とか思想とかってものは、どうしても好きにはなれないなぁと改めて思う。

楽天としては、とにかくkindle発売より先に、端末をある一定規模数普及させてしまう、ということが戦略上最優先事項だったのだろう。それににしても、多くの人がレビューなどに書いてるように、デスクトップアプリの完成度は低すぎるんじゃなかという気もするし、kobo touch端末自体の出来きも、ちょっと中途半端すぎる感は否めない。

電子ブック楽天<kobo>:イーブックストアの品揃えはまだまだで、あまり欲しい本が見つからない。 とりあえずはプレインストールされてた青空文庫で漱石の「坊ちゃん」を読み返してみた。文字は確かに読みやすい。ページめくりは、iPhoneなどの各種リーダーアプリでの操作になれてると、若干違和感があるけれども、まぁこれも慣れの問題。しかし、これ、僕の設定とかの問題なのかもしれないけど、kobo toch のトップ画面で「読みかけ」の本の表紙が並んでるんだけど、青空文庫の本の表紙が、全部青空文庫と同じ表紙になってるのは嫌がらせなんだろうかと思った。「坊ちゃん」と「我が輩は猫である」と「源氏物語」が「読みかけ」になったのだけど、どれも青空文庫で、開いてみるまでどれがどれかよくわからなくなった。なんだこれ。一覧のリスト形式で見るとわかるけど、このへんももうちょい考えてくれたらなぁと。

ブックストアで、ドラッカーの読んだことのない本を一冊買ってみて、試しに漫画も「ヘルタースケルター」を買ってみたのだけど、ドラッカーの方はまだいいとして、「ヘルタースケルター」の方はぶっちゃけkobo touchで読むのはちょっと辛く感じた。マンガはiPhoneとかの方が読みやすく感じた。これもまぁ設定とかでなんとでもなるのかもしれないが、その設定自体もよくわからないというのがkobo touchだ。設定のメニューがしょもい。これがすべてなのかどうか。他にもなんかあるんかどうか。

rarファルも対応してると書いてあった気がしたけど、色々なrar圧縮されたファイルを入れてみたが、kobo touchでは認識してくれない。ファイル名を英語に変えたり、なんやかんやしても駄目だった。zipファイルだと問題なく認識してくれたので、rar形式でもってる本類は一回解凍してzip形式に変換かけないと駄目っぽい。これもけっこう面倒臭い作業だ。 iPhoneのリーダーでは問題なく読めたマンガ類も、kobo touchだと縦位置でも横位置でもぴったりとこない。それでもタッチパネルの精度が良くて、ピンチインとかスクロールができればいいんだけど、kobo touchでは正直、そういう細かい動作は期待できない。そもそもそういう操作ができるのかどうかよくわかってないのだけど、僕にはうまくできなかった。

ということで、今のところは、純粋に小説や文学やビジネス書類の活字を読むための専用端末という活用しかなさそうな感じ。なさそうな感じとは書いたけど、そもそもそういう目的で買ってるので、僕自身はその用途が満たせればそれでいいのだけど。なので、色々不満や批判はしてるけど、僕自身は、別にそれでじゃぁこの端末がまったく使えねーと烙印を押したいわけでもない。これはこれで、しばらくは読書端末として使っていこうと思ってる。

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コメント

  1. ハタボウ より:

    こういう見方もあるみたいね。http://blog.livedoor.jp/lpd8777/archives/22279555.html

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