松田聖子は大天才なんだなぁ

Sony Music楽曲がiTunes Storeで配信したということで、松田聖子のベストアルバムを思わず買ってしまった。
いやぁ、今更ながら松田聖子の凄まじさというのを再認識させられた。もっと早くにちゃんと聴いておくべきだったと少し後悔した。音楽聴いて純粋に感動したのは久しぶりだ。



ちゃんと聴いたことがない人でも、当時シングルで発売された松田聖子の歌は、たいていどこかで聴いたことがあるものばかりだろう。
今回ボクが買ったのは、80’sのシングルコレクションで、全部で38曲収録されているのだけれど、全曲聴いたことがあったし、普通にサビのメロディーは口ずさめてしまった。やっぱりすごい影響力があったんだということがよくわかる。

松任谷由実や、大瀧詠一、尾崎亜美、大村雅朗など希代のメロディメーカー、ニューミュージック系のアーチストたちが作る楽曲は、どれも素晴らしくすさまじく完成度が高い。使い捨てのようなありきたりのメロディではなく、少し捻りが利いてる。でも、しっかりとメジャー感というか、誰が聴いてもいい曲だなと思えるような普遍的なコード進行やメロディラインがきちんと備わってる。それにさらに松本隆のなんとも切ない歌詞がのっかる。少女から大人への成長過程の気持ちの変化やゆらぎ、そしてノスタルジー。
そして、なんといっても、松田聖子の歌唱力、表現力だ。メロディや歌の世界にマッチする歌声。聴いてるだけでほとに泣きそうになる。

最近の歌手で「歌がうまい」と言われる人の大部分は、「歌い上げる」系だと思う。日本人と思えないような声量や音域を駆使して、高らかに歌い上げる歌唱法なので、勝手に「歌い上げる」系などと呼んでる。もちろん、「歌い上げる」系の人達でもほんとにうまい人はいて、そういう人の歌はやっぱり人を感動させるのだけれど、でも、大部分の人が巧いように聴こえる、歌を巧く歌える、ってところなんだと思う。
巧く歌えても、歌で感動を与えられるかというのはまた別のことだ。巧いというだけでは人は感動しない。

松田聖子の歌唱力というのは、そういう「歌い上げる」系とは少し違う。彼女には、アイドルとしての歌の部分がきちんと残ってるというか、声量や音域やといった技術的なところの「巧さ」だけではない要素がとても魅力的だ。少し鼻にかかりながらも、艶のある声、高音の伸びと安定感。もう松田聖子の歌としか言いようのない独自の世界を作り出してる。ただただ聴いてるだけで感動してしまう歌声だ。最近の歌手ではちょっと見当たらない。アイドルらしい可愛らしさ、少女っぽさを残しながら、これだけ華のある歌声というのは、松田聖子が唯一無二なんじゃないだろうか。

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