実際に採用された提案企画書全公開

今月の販促会議(2004年5月号)の、「実際に採用されたプロの企画書全公開!」に、東京ドアーズアルファブリッジに提案した「Mintmall(ミントモール)」の提案企画書が掲載されている。
(Mintmallは、4月にリニューアルされるらしい)

アルファブリッジは、サイトでカタログを閲覧するような感覚でページを見ることができる「ebook」というサービスを提供している。今回のオリエンは、このebookを採用している通販各社へのユーザー来訪数を増やすことと、ebookの導入促進を図ること。

仕事がら人が書いた企画書や提案書はものすごく気になる。人のを見たら、同じ課題、オリエンで自分がそれ以上の企画書をつくることができるかどうかを考える。
ここに掲載されている企画書自体がとりたてて凄いものではない。これは別に悪い意味ではない。きちんとそつなくまとめているという感じだ。

企画書が良いか悪いかは、僕が判断することでもないが、この提案で東京ドアーズの提案が採用されたポイントが以下の5つだったとしている。

  1. オリエンテーションの内容を理解していた
  2. クライアントの事業内容を理解したプレゼンテーションであった
  3. 事業提案としてのコンセプトがしっかりしていた
  4. 事業展開のフェーズごとの流れがイメージできるものであった
  5. サイト開設後の運営パートナーとしての体制が整っていた
当たり前のことばかりなのかもしれないけど、これが理由になるということは、他の競合5社にはこれらポイントのいずれかが欠けていたということだろうか。オリエンからプレゼンまで約1週間だけれども、これもそんなに短いとも思えない。もっと規模の大きいプレゼンでも営業日で5日を切ることはよくある。6社コンペだったようだけれど、おそらく何社かはデザイン案だけ出すというような端から受注を諦めたものだったのではないかと思う。

そういえば、昨日、東京で10社コンペだった案件が決まったという連絡が入った。10社コンペみたいなものには、あまり参加しないのだけれど、新規獲得をなおざりにしていると新規獲得能力は自然と落ちてくるし、新人も一気に増えて良い機会だということでチャレンジしたのだろう。企画書は先に見ていたけれど、他の9社はまずこの手の提案はしないだろうというようなものだったので、決まる確率は高いんじゃないかなと思っていた。

10社コンペみたいに競合が多い場合は、正攻法でいっても少なくとも2~3社は同じようなことを提案してくる。トリッキーな手法が良いというわけではなく、もう一度クライアントが何を求めているのかというところまで戻り、それを実現するためには、こういう考え方でもいいんじゃないか、と前提を疑ってみることも大事だろう。

今日は、明日の提案書と、来週にあるミニセミナー(勉強会)の資料をしあげた。
最近は1枚1枚のシートに凝らない。全体としての流れと、伝えたいことがきちんと伝わるのが一番だと思ってる。

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コメント

  1. t_doumori より:

    >東京で10社コンペだった案件が決まった

    すごいですね。なかなか10社コンペというのは・・・素晴らしい

    >最近は1枚1枚のシートに凝らない。全体としての流れと、伝えたいことがきちんと伝わるのが一番だと思ってる。

    本当ですね。私もそう思います。

  2. contentscreate より:

    5月にコンクリが消滅(会社組織としてもWebサイトも)したので、無料ブロッグを利用して情報発信をはじめました。まだテスト版ですがよろしく。

  3. めい より:

    10社コンペ。すばらしい。
    私はコンペにならない営業こそがいい営業であると思ってはいますが、企画に対する自信のなさの裏返しだったりします。

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