バカ売れの法則 ~この女性を口説くには?~

文章の構成方法はエロサイトに学べ、と主張しているが、これはごもっとも。文章に限らず、あらゆることはエロサイトで学べる。たとえば、今流行りのSEO。検索エンジンの上位にヒットさせるという手法だが、こんなものは何年も前からエロサイトは手がけている。SEOから見ると「スパム行為」にあたることも多いが、エロサイトは実に貪欲だ。検索エンジン側といたちごっこを繰り返し、つねに一歩先、一歩先を行く。

ユーザビリティに関してもエロサイトには学ぶところはある。エロサイトの玄関ページでは、「入り口」と書かれたリンクやらバナーが所狭しと並べられていて、本当の入り口がどこかよくわからないということは屡々だ。これって「逆ユーザビリティ」というか、ここまでひどくなくても、多くの企業サイトも同じような過ちはけっこう犯しているものじゃないだろうか。

神田昌典さん批判ともうけとれるような箇所があって笑えた。神田さんがMBAホルダーのコンサルタントや広告代理店を敵にして、自分がいかにだまされ続けたかということを訴えたように、原崎さんも感情をベースとしたマーケティングを唱えるコンサルタントにだまされたことを語る。

このあたりは似ている。もちろん似ているから悪いというものでもない。事実であろうとなかろうと、ビジネス書やマーケティング本の多くは、同分野の今までの手法や考え方をいかにして「過去のもの」にするか、あるいは「欠陥品」かということを知らしめるかを語ることが多い。

しかし、ボク個人的には、神田さんも凄いなと思うし、原崎さんも凄いなと思う。どちらか一方の考え方や方法に傾倒するというわけではなく、両者の良いところをうまく使いたいと思う。(そういう美味しいところどり、が部分最適にしかならないから駄目と言われるのももちろん覚悟しつつ)

「バカ売れ型文章公式」と「PASONAの法則」はどちらが凄い、どちらが役立つというより、両方の考え方をしっかりと理解して両方使いたいわけだ。

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