尿管結石になる。この痛みと苦しみは尋常じゃないよ。
まったくなんというタイミングの悪さか。切り替えタイミングで保険証がない時に限って、しかも東京に出張中という最悪のタイミングで尿管結石だ。
尿管結石。ほんと凄まじい痛みでした。このまとめで書かれてることや、笑い飯西田の気持ちがほんとによくわかる。
キリンちゃんねる あらゆる病気の中で最も痛いのは尿路結石らしい
尿管結石ってどのくらい痛いの(´・ω・`) : 2chまとめブログ はぅわ!
(尿路結石=尿管結石)
いやはや、マジでやばかった。この痛みはちょっとこれまでの人生では味わったことがない痛みでした。夕方ぐらいになんか脇腹が痛いなぁと気になり始めたらあれよという間に激しい鈍痛に変わり、歩くのも難儀な状態に。こりゃヤバイ。よくわかないけど、この痛みのまま夜を迎えたら死ぬんじゃないかってぐらいの恐怖心が芽生える痛さ。
実は、今、切り替わりタイミングで手元に保険証がない。保険証ないので100%負担になってしまう。後から保険証持って行けば清算してはくれるが、しかし東京出張中である。このためにわざわざ東京に行ってたらそれだけでお金がかかってしまって意味がない。
が、そんなことを気にしてはいられないレベルの痛み。本当に気絶しそうな痛みだ。
いったんホテルの部屋に変えるも、痛みでのたうちまわりながらスマートフォンで病院を探す。のたうちまわるってのがこういうことかと今回初めて身をもって体験した。痛すぎるとほんとにのたうちまわるのだなぁ人間は。止まっておれんのだよ。
出張中のホテルは高円寺。昔住んでいたので土地勘はあるのだが、泌尿器科で金曜日の夕方にやってるところがあまりない。
どうしようもないジジィ医者に追い返される一件目
とりあえず、一軒目。電話してみるとかなり年輩の感じ。今から診察してもらえますか?と聞くと、なぜか多少切れ気味に、早く来てもらえればとの回答。駅前のホテルから近いのでこの際診てもらえるならいいやと、病院に向かう。病院の門構えもヤバそうな感じだった。時代に取り残されたような趣。というかボロさだ。病院に必要な清潔さとか信頼感みたいなものが一切感じられない、なんともヤブっぽさプンプンの装いだ。しかし、腹の痛みはそんなこと構ってられないレベルだ。意を決して中に飛びこむ。
待合室、もちろん誰もいない。というかそもそも何年も使われてない物置のようだ。対応してくれたのは、完全に耳の遠いジジイだ。
どうしたのかを聞かれて経緯を説明する。保険証がないことも何度も言うのだが耳が遠くてなかなか聞き取れないし、保険証がないとうことでなぜか少しキレ始め、あんた何してるの、なんで保険証ないの、ないわけないだろ、みたいなわけのわからん説教めいた質問やらが続く。僕はもうわき腹が痛くて痛くて喋るのもやっと。椅子に座ってても、痛みで蹲ってた腹をかかえるしかない。そんな状況なのにこのジジイ、全く診察する気配がない。今、東京でなにしてるのか? いつ帰るのか? いやいや早く何とかしてくれよと思うのだが、ジジイが症状を聞こうとしないので、こちらから説明する。
今週の火曜日に残尿感で膀胱が痛いので病院に行ったら、前立腺炎と診断されて薬を出された。でも、今はそれまでの痛みとは全然違う尋常ない痛みが突如襲ってきた。我慢できなくてここにきてる。
そんなことを説明したのだが、このジジィは聞く気がないのか。
前立腺炎って診断されたんでしょ、あなた。薬飲んでるんでしょ。前立腺炎も痛いんだから我慢しなさいよ。薬見せなさい。あんたこの薬飲んでるんでしょ。これ前立腺炎に一番利く強い薬ですよ! これ飲んでるんでしょ。我慢したらどうですか。
なんでこんなに苦しんでるのに怒られなきゃいけないんだと、理不尽さを噛み締めつつ…
あーいや、いや今日も薬飲んでるんですけど、我慢できない痛みなんで・・・
しかし、ジジィはこちらが痛みに悶えてることを全く無視。
あなたいつ帰るの、明日? まだ薬あるんだから、とりあえずこの薬飲んで我慢して明日帰ったらこの病院に行けばいいかないですか! そうしたほうがいいんじゃないんですか?
あーいやいや、これ前立腺炎の痛みなんですか?
そも薬は前立腺炎に一番利くやつでそれ以上強い奴はないんですよ! まだ薬余ってるでしょ! これ飲みなさいよ!
いや、そうじゃなくて・・・ しかし、なんでこのジジィは切れてるんだろう…
これ以上拉致が飽きそうになかったので、わかりました。我慢しますと言って、病院を後にする。これで診察費払わされたらどうしようと思ったが流石にそれはなかった。
二件目。尿管結石と診断される。
二件目を探す。少し駅から遠いが今の時間でやってるところだと、そこが一番近そうだ。電話してみると受付の女性の応対。さっきのジジィとは打って変わっていねいだ。痛みは続く。歩くのも辛い。額から嫌な汗も出てくる。今度の病院もボロいがさっきに比べれば、プレハブとマンションぐらいの違いがある。こっちはまだちゃんとしてそうだ。
待ち合い室にもそこそこ人がいる。診察時間は19時まだだが、僕の名前が呼ばれたのは10分前だった。待合室で多分30分から40分待っただろうか。人生の中でも究極に辛い待ち時間だった。待合室のソファーに腰掛けることもできない。地べたに蹲ってるのが一番マシで、とにかく痛い。立ったりすわったり、床にうずくまったり、身体を動かさないと痛みに耐えられないのだ。
ようやく自分の番。先生はとても穏和な紳士。すでに診察時間は終了間近だったので、おそらく片付けてたんだと思うが、わざわざ超音波診断機もセットアップしてくれた。
尿もかなり汚れてるし、痛みの質などから考えて尿管結石なんでしょうと診断。僕は尿管結石がここまで痛いとは思ってなかったので色々不安なことを聞いてみる。
尿管結石はね、とても痛いんですよ。男性でも泣く人がいるし、気絶するぐらい痛いんですよね。私はなったことないですが、同僚でもなる人がいて、すごく辛いって言いますねぇ。
けっこう突然なるんですよね。 多分、前立腺炎で飲んでるお薬の1つが利尿作用を引き出すものなんで、それがきっかけになって石が詰まったのかもしれないですねぇ。
腎臓の中を、こう尿管というやつが通ってて膀胱に繫がってるわけですが、この出口のところがすごく細くなってるんですよ。
ここにね、石が詰まると、すごく痛いんです。まぁ、自然に石が出てくるのを待つしかないんですよねぇ。
とりあえず、痛み止め出しときますね。多分、飲み薬だけだとキツいでしょうから、座薬も出しておきますね。
自分で座薬打てますか?
多分、たいしたこともない痛みなら、座薬を打ってもらう恥ずかしさなどもあるんで、断っていたとは思うが、その時は、それどころではない。とにかく少しでも早く痛みをなくしたい。自分でやってうまくいかないのも嫌だ。ということで、看護婦さんに打ってもらうことにした。
流石ベテラン看護婦さんという感じで、あいあいって感じで処理してくれる。
院内で鎮痛剤も出してくれて、治療費払ってるときに、もう我慢ならず薬を飲む。
そんな人間見たことありますか?
窓口で薬もらって、清算してる最中に、貰った薬を飲ん出る奴を。
それぐらい痛くて、少しでも早く逃れたいってことです。
その後、ホテルに戻り…
先生は座薬は10〜20分ぐらいで効き始めると言ってたものの、多分、その後も1時間近くは悶絶してたと思う。途中で、何度も吐いてしまい、昼に食べたものをそのまま全部吐き出してしまう。
歩いたり飛んだりするのもいいですよ、と先生は言ったので、狭いホテルの部屋でジャンプしたり、足踏みしたりを繰り返す。
どっちにしても、痛いので寝てたり座ってたりしてられない。
あいかわらず膀胱は残尿感だかなんだかわからない締め付けられた痛みがじわっと広がるものの、脇腹のいかんともしがたい痛みは徐々に引いていった。妻とも比較的冷静に電話ができるようになった。
そのままシャワーも浴びず、ベットに横たわり朝を迎えた。
翌日は随分楽になってたものの、時折、背中から脇腹にかけて痛みがじわっと来た時には、またかと思って、ほんとにゾッとした。
とりあえず、痛みを忘れるためにも、石を落とすためにも、歩こうと。付近を歩き回る。歩き回ると気もまぎれれるからだ。
その間も、先生に言われた通り、とにかく水分をいっぱいとることを意識して、ポカリスエットとお茶を無理矢理飲むようにした。
予防せねば。こんな辛いのはもう嫌だ。
まだ、石は出てないけれど、ピークの痛みは過ぎたんだろうか。ひとまずは。しかし、もう嫌だ。もうこの苦しみだけは味わいたくない。
でも、検索して調べたりすると、尿管結石というのは再発しやすい病気らしい。まぁ生活習慣とか食べるものとかが影響してたりするからなんだろうけど。
二度とこんな経験はしたくないので、とにかく予防するしかない。
- とにかく水、お茶(麦茶、ほうじ茶)を飲む。1日2リットル以上。ボクはコーヒーが大好きなのだけれど、コーヒーや紅茶、清涼飲料水などの飲み過ぎは良くないのでちょっと控えないといけない。
- クエン酸が多く含まれてる野菜や果物をなるべくたくさん取る。 (柑橘類、桃、梅、パイナップル、イチゴ、メロンなど。)
- マグネシウムや食物繊維が豊富な、野菜、海藻をなるべくたくさん取る。 (緑黄色野菜、種実類、豆類、海草類)
- 牛乳やヨーグルトなどで適度のカルシウムをきちんと毎日取る。 (にぼし、豆腐、小松菜、かぶの葉、ひじき)
- シュウ酸が多いものはあまり取りすぎない。ほうれん草には多く含まれてるんで茹でたり、鰹節、じゃこなどと一緒に食べるように気をつける。 他、シュウ酸が多いのは、タケノコ、チョコレート、ココア、紅茶。うーむ。タケノコ大好きなのだが。
- 朝ご飯をちゃんと食べる。
- 夕食から就寝までの間隔を開ける。(4時間ぐらい)