毎日が休日のような世界遺産の町ルアンパバーン

今年の旅の二つ目の町はラオスのルアンパバーンだ。1995年に町ごと世界遺産に登録されたことで一躍有名になり、観光客がどっと増えたらしい。しかし、6月はすでに雨季なので比較的空いてた。

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(こんな感じの観光客向けのお店が並ぶがシーンズオフだからか、どこも空いてて店員もえらくのんびりしてる)

観光ガイドなどを読むと4月(ラオスの正月)がもっともピークらしく、そのタイミングだと町中のホテルやゲストハウスが満室になるそうな。なので、今でもルアンパバーンではところかしこで観光客向けの施設の建築ラッシュだ。が、とはいっても、町全体が世界遺産である。建物も今は2階建てさえも建てられなくなっていたりで、どでかいバブリーなホテルとか、そういうものはそもそも建てられない。ボクらが泊まったのは、町で一番高い建物のホテルでそれで四階建てというレベル。規制ができる前に建てられた建物らしい。

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(ボクらが泊まった町でホテルの屋上。町で一番高い建物でこの高さだ)

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ルアンパバーンはとにかくのんびりした町だ。シーズンオフということで観光客も少ないからか、どこのお店もわりとのんびりしてる。

平日でも、どこかの田舎町の休日のような牧歌的とでも言うべき緩さが広がっている。その前までいた都市ベトナムのハノイの混沌としたバイクや車の凄まじい交通量とは比較にならないほど、道行く車もバイクも限られていて安心する。

市街地は歩いても数時間で回り切れてしまうようなコンパクトさで、ゲストハウスとカフェ、飲食店、お土産屋、あとは寺院というぐらいで、とりたてて観光名所や観光客が愉しめるような場所があちこちにあるあけでもない。なので悪く言えば、数日もいると飽きてしまうような町なのかもしれない。

でも、西洋人とかは安いゲストハウスなんかで長期滞在する人が多いようで、町をぶらついていた時声をかえられた僕らが通称「コフキイモスキー」と呼ぶおじさんは2週間滞在していると言ってたし、織物と紙漉で有名なバーンサンコン村へ行く時に一緒になって案内してくれたスコットランド人、通称「信三郎」(「信三郎帆布店」の鞄を持ってたから。)は、3年前に3日間来たことがあったが、それは短かったんで、今回は2週間の予定で来てると言ってた。

日本で普通に働いてる人にはなかなかこういう選択肢は取りにくい。どうして長期休暇といってもせいぜい一週間ぐらいが精一杯だろうから、貧乏性でついつい一週間の中でいろんなところを回りたくなったりする。ちなみに、ゲストハウスはシーズンオフなら一泊日本円で500円ぐらいで泊まれるところがけっこうあるらしい。ランドリーサービスなかも町中にあるし、レストランにも事欠かないんで、そういう安価なゲストハウスで長期滞在というのも面白いのかもしれない。

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(織物と紙漉で有名なバーンサンコン村。トゥクトゥクだと遠回りするのでけっこうかかるが、橋を渡れば楽勝で歩いていける。)

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ルアンパバーンで有名なのは托鉢僧。毎朝、托鉢僧が町中を練り歩く。観光客や地元民たちはお布施をする。
托鉢僧たちは、このお布施だけで生活をしている。ルアンパバーンには、かなりの数の寺院がある。小さい町なのだが、寺院の数が多いので、当然、僧の数も物凄い。その物凄い数の僧たちが、朝に一斉にいろんなところから町中を徘徊するわけで、これはなかなか他では見られない貴重な光景だ。

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(早朝。町を練り歩く托鉢僧)

あとは、ナイトマーケットだろうか。王宮博物館の前の通りをずらっと商店が並ぶ。商店といっても、完全個店で、ござを敷いて、商品を並べてるだけなんだけど。それがかなりの数だ。売ってるもののジャンルはかなり限られるので、何回も何回も足を運んで面白いかというとそうでもないけど、夜店というのは、日本でもそうだけど、なんかワクワクするものがある。

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(ナイトマーケット。毎夜、すごい数夜店が並ぶ)

ルアンパバーンでは、妻はカオソーイをひどく気に入り、かなりの頻度でこれを食べていた。確かにうまい。ボクは1回だけにしたけど、辛さと酸っぱさがすごくバランスよくてけっこうハマる味だ。 雨季だというのに、結局滞在中は一度も雨はなく、スコールさえもなかったので、とても暑く、少し歩いたらカフェに入ってスムージーを飲むみたいなダラダラした散歩をよくした。スムージーがこれまた無茶苦茶うまいのだ。

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(これがカオソーイ。酸っぱ辛くておいしい。)

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(妻が頼んでみたスイカにチリペッパーという組み合わせのスムージー。甘辛いのだが、これがむちゃくちゃ旨い)

3日の滞在で、一度もトゥクトゥクも乗らず、レンタルバイクや自転車も借りず、すべて歩きで済ませたけれども、十分楽しかった。シーズン時だともしかしたら少し違うのかもしれないが、今回はとにかく人が少なく、開放感というか、なんか余裕がある観光だった。いつもは、できる限りいろんなところを廻ろうと、プランを立てるけど、今回はかなりその日、その時の気分であそこ行ってみよか、やめとこか、というのを決めた。町が小さいので、そういう行き当たりばったりのほうがこの町には合うような気がする。

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