台頭する専門サイト

本日の日経新聞からメモ。
大手サイトとは一線を画した専門家サイトが台頭しはじめたという記事で、テニス365アットコスメ一休などが紹介されている。
ポータルサイトがやたらと騒がれたのは2000年とか2001年とかだろうか。あの頃も「総合ポータル」みたいものの次は「専門ポータル」だ、バーティカルポータルだ、みたいなことは言われてた。が、今と圧倒的に違うのは、あの頃はニッチではビジネスが成立しにくかった。今はこの手の専門、特化型、垂直型サイトってのでビジネスが成立できる素地が整ってきたということか。それは利用者数の拡大はもちろんだけれども、インフラが安くなったことや、プログラム言語自体の洗練や、オープン系のソフトウェアなどに優秀なものが出てきて、ある程度のレベルまでなら簡単にコミュニティだとかCMSが実装されたサイトだとかを作れるようになった、ということも大きいのだろう。

しかし、裏を返せばこういうことは、つまり参入障壁は下がっているということなわけで、ただつくっただけじゃやはり駄目だ。そこにはスピードも重要だろうし、仕掛けるタイミングや、あるいは他にない魅力的なサービスや仕掛けといった当たり前のことをしっかり考えなきゃならないということでもある。
ちなみに、ボクはmixiがgreeやオーカットよりブレイクしたのは、機能としては「足あと」があったからだと思っている。あの少しの違いが、SNSの愉しみ、深みをぐっと拡大したのではないか。そこがポイントだったのではないかと。

以下は、メモ。

テニス365は会員が10万人。月間閲覧数は一千万件。テニス大会の協賛依頼は閑散期の冬でも月に5~10件舞い込むらしい。
楽天トラベルが国内19,000施設を網羅してるのに対して、一休は769箇所。高級ホテルの掲載に特化したことで、05年9月中間期にサイト経由で予約を取り次いだ一室あたりの平均単価は22,000円。売上高営業利益率も63%。

この数値は楽天トラベルみたいな「総合旅行サイト」よりも当然良い数値なんだろうなぁ。ただ、一休は高級ホテルという印象はあるが、サイトは正直使いにくいと思う。何度か使ったけど、あまりにも使いにくいので、使わなくなった。そして、今はYahoo!とじゃらんを利用しているのだが、そこにポイントが貯まってきたので、ますますそこばっか使いだすという、運営者にとっては好循環、利用者にとってはどうでもいい惰性が起き始めている。

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