検索結果上位を独占?
photo credit: MoneyBlogNewz via photopin cc
以前、クラシアンが支店ごとにドメインとって検索結果に大量に表示されるというエントリーを書いたことがある。今、Googleで「クラシアン」で検索すると、どうだろう。以前より気合いが入ってるようだ。支店のサイトはさらに増え、またインターネットタウンガイドやら、ぱどナビやらに掲載している広告やらで、おそろしい数の「公式」ページがヒットしてくる。これはほとんど検索汚染といっても良い状況ではないか。ここには明らかに意図が感じられるのだが。。。。
クラシアンとは全く関係ないのだが「ジェムケリー」で検索しても、似たような結果が得られる。別に「ジェム・ケリー」に恨みがあるわけでもなんでもないのだけど、色々調べていくとちょっとこれはやり過ぎだろうと思うところがある。
Googleの検索結果50件までに、支店サイトが12件もヒットしてくる。しかも、ここもクラシアンと同じように独自ドメインときた。(あえてリンクは貼りません)
ジェムケリー福岡店 [GemCEREY FUKUOKA]
http://www.gemcerey-fukuoka.jp/
ジェムケリー 名古屋店
http://www.gemcerey-nagoya.jp/
ジェムケリー for DICHA [広島店]
http://www.dicha-hiroshima.jp/
ジェムケリー for DICHA [アリオ蘇我店]
http://www.dicha-soga.jp/
ジェムケリー for DICHA[小田原店]
http://www.dicha-odawara.jp/
ジェムケリー for DICHA[飯田橋店]
http://www.dicha-iidabashi.jp/
ジェムケリー for DICHA [ララスクエア宇都宮店]
http://www.dicha-utsunomiya.jp/
ジェムケリー for DICHA [橿原店]
http://www.dicha-kashihara.jp/
ジェムケリー for DICHA [札幌店]
http://www.dicha-sapporo.jp/
ジェムケリー for DICHA [梅田店]
http://www.dicha-umeda.jp/
ジェムケリー for DICHA [厚木PARCO店]
http://www.dicha-atsugi.jp/
ジェムケリー for DICHA [イトーヨーカドー国領店]
http://www.dicha-kokuryou.jp/
クラシアンよりましなのは、各支店サイトでいちおうブログっぽいものが展開されていることか。各支店ごとにユーザーを獲得してコミュニケーションを行おうとしているのか、他の意図があるのかどうか。いやはやすごい。とにかく独自ドメインで支店ごとにコンテンツ展開することで、検索結果の上位を独占してしまっているのだから、試みとしては成功なのだろうなぁ。支店をたくさん持つ大手不動産物件の仲介会社やらが真似をしないことを祈るばかりだが…
もちろん検索すればヒットするのは各支店サイトばかりではなく、ジェムケリー自体のサイトや、ジェム・ケリーが運営するアクセサリーのウェブショップ、どういう意図があるのかよくわからないジェムケリーさのポータルサイトなどもある。
さらによくわからないのは、ひたすらジェムケリーのアンカーテキストリンクを持つサイトが無料ホームページサイトやプロバイダーの個人ホームページ領域で開設されていたりすること。
ジェムケリー
http://www.geocities.jp/gemgemcerey/
ジオシティー内につくられているが問い合わせ先などを見ると、公式ページなのだろうか。さらにこのページからリンクが貼られているこのページなども検索にヒットしてきている。
http://www15.plala.or.jp/hoseki/
これにまだブログがある。
ジェムケリー 宝石お役立ち情報 -北国tv
http://ch.kitaguni.tv/u/11136/
エントリータイトルにもジェムケリーや関連ブランドのキーワードばかり。トラックバックを辿って、他のブログに行けば、そこにも「ジェムケリー」ばかりときた。
Yahoo!ブログ – ジェムケリー
http://blogs.yahoo.co.jp/gemgemcerey
Doblog – ジェムケリー –
http://www.doblog.com/weblog/myblog/59190?pageno=1
ジェムケリー
http://ameblo.jp/gemcerey2005/
ジェムケリー
http://suk2.tok2.com/user/gem7925/
ジェムケリー
http://gemcerey.exblog.jp/
ジェムケリー
http://gemcerey.bg.cat-v.ne.jp/
なかにはジェムケリーファンである一般の人がつくったブログもあるのだろうけど、大部分はジェムケリーの関係者がつくったものだろう。それぞれのブログのトラックバックを見ていけば、奇妙にトラバをしあってることがわかる。どう考えても異常だ。これが自然に起こったとは思えない。
これらのブログのエントリーページがちらほらとヒットしてくる。公の公式サイトや各支店サイトなどとあわせると、検索結果の上位50のほとんどは、ジェムケリーの息がかかったページ群に独占されている結果となっている。
いやはやこの力の入れ方はすごい。やっちゃいけないということはないのだろうが、ここまで徹底してやるところもそんなにないのではないか。
で、こんなことやれば気づく人はすぐ気づくんじゃないかと思うのだ。気づけばそんなにいい印象は抱けない。「ジェムケリー」っていう社名で検索をかけてるのだから、その検索上位がその会社のサイトで占領されることが何が悪いのかと言われそうだが、やっぱりあまり気分の良いものではない。あるキーワードでの検索結果上位が、一企業に独占されるということは、その企業のサイトへのトラフィックが増えるというだけなく、そのキーワードに関連する第三者のサイト、ページ群がユーザーの目に触れる機会を失うということだ。
今回はGoogleでしか調べていないので、他の検索エンジンでもこの手の手法が通用するのかどうかはわからないが、ここまで意図的な検索エンジン対策が通ってしまうというのも、なんとかしたほうが良いのではないかと思う。さて、このエントリーは「ジェムケリー」で何位にヒットするのだろうか。
コメント
とあるジュエリー店の事例
神戸コレクションにも出展されていたのですが、 こちらのブログでこんな風に紹介されていました。 よく見させていただいてるブログで、専門的な視点が参考になりま...