上海で入院するの巻
今回の上海出張はビジネス面ではかなり有意義なものだったけど、個人的にもめったにできない貴重な体験ができた。そのせいでもともと立てていた予定を若干変更せざるをえなくなり、皆さんにはご迷惑おかけしてしまったのではあるが。
上海に発つ前日の夜から激しい下痢だった。夜中も10分起きぐらいにトイレに駆け込むというような感じで、結局一睡もせず、成田へ。途中何度かトイレに駆け込むが、「ストッパ」の力を借りてなんとかかんとか上海へ。
リニアモーターカーと地下鉄を乗り継いで、目的地のホテルに向かう。便意は一段落ついたものの、今度は頭がぼーっとしてきて、どうも熱っぽい。身体がだるい。その後の予定はひとまずキャンセルして、ボクだけ一端ホテルで仮眠をとることにした。
1時間半ほど寝たところで、迎えがきて晩ご飯へ。少し寝たおかげで幾分体調に回復の兆しが見えたと自分では思っていたのだが、これが大きな間違いだった。
豪勢な上海料理を頂いている途中、どうも胃の辺りが苦しい。今まで体験したことのないような締め付けられる痛み。お客さんもいるので必死に平成を装ってはいたのだが、とうとう胸を押さえてうずくまらないとどうにもこうにも我慢できなくなってしまった。
後で聞けば胃痙攣のようなのだが、そんな経験がないので、なんだなんだこの苦しさわ。わわわ… と正直かなり不安になった。不安が苦しさをいっそう駆り立てる。
ホテルに戻り、とりあえず病院を手配してもらい日本語語が通じる病院に向かった。
すでに遅かったので医者はおらず、看護婦がいる程度。この看護婦が日本語がまったく通じない。英語はなんとか通じるレベルで、拙い英語で症状を訴えるも、なかなか理解されず、しかもなぜか看護婦は笑ってる。おいおい。こっちは病人だぞ。ストマックエイクストマックエイク… どうも向こうの人は喋ると怒ってるようにしか聞こえない。怒られてるのやら笑われてるのやら。
その後はそのままその病院のVIPルームに入院となり点滴を打ち続ける。下手な一般人病棟につれられていって何かあるのも嫌なので、自分は金があるからVIP扱いを!と、金満日本人の典型を演じつつ、通されたのは宿泊しているホテルより一泊料金が高い個室だった。
ただ、前夜の寝不足やら下痢やら胃の痛みやらで意識がもうろうとしてたようで、後で聞くと、病室のいろいろな説明を受けていたようなのだが、そんなこともまったく覚えておらず、えらく薄い布団に肌寒さを感じながらも、暖房もいれずに、そのまま眠りに落ちた。翌朝10時過ぎに目が覚めたときには体調は完全に回復。途中、かなり優秀そうな医者がやってきて昨日の血液検査の結果などから、まぁ大丈夫だけど、白血球がちょっと減ってるので気をつけたほうがいい、というようなことを言われ、そのまま退院の運びとなった。
いやぁしかしまさか上海で入院させられるとは思わなかった。日本でもめったにしないのに。聞くところによると、日本人みたいにお金もってる人が病院にきたら、上海ではとにかく入院させたいらしい。稼げるからだ。ボクのようにVIPルームを要請するから。。。
海外で病院の世話になるというのは初めての経験だったし、個人的にはビジネスとは別の土産話もできたので面白かったなと。1つ教訓は、海外に行くときにはホテルは日本語か最低英語が通じるところを選ばないと大変だということだ。今回は日系のホテルだったので、病院の手配やらも楽だったけれど、これが現地だったらかなり大変だったのではないかと。