NISSEN ONLINEの戦略

いつの間にだか知らないけれど、NISSEN ONLINEのカートシステムがリニューアルしてた。

以前までのカートシステムを覚えている人も多いと思うが、商品を追加すると、当該ページが上下で分割され、下部にカートが表示されるという仕組みであった。
いろいろ考えててそうなっていたのだろうが、カート部分のフレームが小さくて、そもそも俯瞰性が悪かったり、フレームになることで、メインエリア自体の俯瞰性も落ちたり、と個人的にもあまり使いやすいものではないなぁと思っていたのだ。

今はどうだろう。カートに入れるボタンで、画面が遷移して「カート内容のご確認」のページが表示される。なんでもないことだが、この仕様変更はけっこう大きなものだ。
ただ、残念なのは、カートに入れた後に、他の商品も欲しいなと「追加注文する」をクリックすると、トップページが表示されるということだ。一長一短だが、ボクは同じ商品のページに戻って欲しいが。

ちなみに、NISSENの財務資料はとても面白い。株主説明資料のなかにウェブのことも書いてあってそれが参考になる。ある時期から、NISSENは「カテゴリTOP」を充実させるということを徹底してやってるのだけれど、そのことは説明資料にも書いてある。(「2006年1月31日決算説明会のプレゼンテーション資料」の中に/PDFなので起動注意)

すくなくとも2003年ぐらいまでのNISSEN ONLINEというはトップページにキャンペーンなどが盛りだくさんに掲載されていて、次のページ以降は左にカテゴリメニューがずらーっと並び(フレームで切られてる)、右側のメインエリアにもただ商品が並んでいるというそういういうつくりのサイトだったのだ。消去法型の検索にせよ、カテゴリメニューの数は多すぎるし、メインに並ぶ商品もただ並んでるだけで探すためのキーがないし、発見法型にしても、商品写真をだっと眺めていて、あぁこれいいかな、と思いあたるレベルで、とてもじゃないけれども、楽天などのモールが提供するような、ウォンツを喚起させるような仕掛けみたいなものは感じられなかった。

ところが2004年ごろから、いわゆる中間カテゴリ的なページがつくられるようになってきた。
例えば、こういうページだ。カテゴリのトップページには、そのテーマに関連するようなキャペーンやら特集、ランキングといったウォンツを喚起させるような仕掛けが盛り込まれるようになってきた。2006年度でもここは引き続き強化していくと謳っているので、おそらく効果があったのだろう。(そりゃ以前のカテゴリページに較べれば伸びるのは間違いないだろう)

また、NISSENはカタログでも、カタログ三分の計テスト展開を2006年度の目標としていて、それに連動してウェブサイトも三分の計を試すようだ。(もうやってるのかもしれないけど)
三部の計とは、ヤング、キャリア、ミセスという大きく3つのターゲット層にあわせてカタログの内容を変えるというものだ。これをウェブでもやるらしい。そして、2006年度は売上440億が目標とのこと。

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