PMプロジェクト・マネジメント

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プロジェクト管理の概念として、
時間を扱うときには、「可変時間作業」と「固定時間作業」に分けて考えることが大事らしいです。

当たり前の話なんですが、以前から、どうもクライアントや代理店が「人を増やせば時間が短縮できるだろう」「このスケジュールでできないのは体制が不足しているだろう」というようなことを言われることがちょくちょくあり、どう説明するのが一番わかってもらえるだろうかと頭を悩ませていたので、この言葉に出会ったときに、「これだ」と思ったわけです。

「可変時間作業」とはすなわち、「人・モノ・カネ」の「資源」の量によって所要期間が変わる作業。
「固定時間作業」とは、「資源」の増減によって所要期間が変わらない作業。たとえば、東京から仙台まで機械装置を運ぶのに4トントラックで5時間かかるとする。この業務は、人を増やしても時間が短縮されるわけではないと。

ウェブ構築のプロジェクトにおいても、業務を解体した後は、それぞれの業務が、「固定作業時間」なのか「可変作業時間」なのかを明確にすれば、クライアントにも説明しやすくなるのかなと思いました。

また、「可変作業時間」の場合、「じゃぁ人(カネ、モノ)をもっと増やして、時間を短縮してよ、というようなオーダーがあった場合は、他の作業時間に「変数」が加わるということも重要です。

プロジェクト管理では、「40時間の法則」というものがあります。これは、あるプロジェクトのWBSを作成した場合に、もっとも末端レベルの個々の作業は、40時間以下で完了できるものにしなければならない、というものです。

プロジェクトとは、40時間以下のMECEな個々の作業の集まりとして考えられるわけですが、個々の作業時間に対して見積もった時間(最初に見積もる場合には、過去の経験則などからこれぐらいだろうという予測によって数値を入れる)に対して、「変数」を加えていくのです。

たとえば、この作業に似た作業は過去に経験があるが、過去の経験と少し異なるところがあるので、+20%の変数。あるいは、この作業の管理者は経験豊富だが、実作業を行う人間が経験不足しているので+10%とかっぐいにね。(もちろん、作業時間短縮要因になる変数もある)

先の例でいくと、可変時間作業に対して、人を投入した場合、可変作業時間自体は減りますが、それによる管理工数が増えるところを、変数として何パーセントかということを決定して、該当作業につけておく。

すると、作業時間の見積もりには、「初期見積もり時間」と「バッファを見た見積もり時間」の両方を同時につくれるというわけです。

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