四畳半神話大系 (森見 登美彦)


“四畳半神話大系” (森見 登美彦)


正月に「太陽の塔」を読んでファンになった森見登美彦の新作ということで読んでみた。

相変わらずの饒舌体で書き綴られる何篇のパラレルワールド。物語の舞台や登場人物、登場人物の役回りはすべて同じながら、ほんの少しのズレが物語全体を大きく変えてしまう。しかし個々の物語はまったく違うものであっても、結局その物語の「根本」はほとんど何も変わってない。それが最後の延々と続く四畳半世界に集約されている。ありえたかかもしれないいくつもの物語、しかしその物語のどれもが同じ四畳半の些細なる違いにしかつながっていない。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です