ドリコムが頑張ってる?
ドリコムから電話があった。ドリコムとの接点はまだ彼らが上場する前に、ほんの少し相談したレベルだ。ドリコムマーケティングという新会社が出来たという話に、いきなりビジネス携帯の説明が始まった。おそらく名刺交換した人に徹底テレアポしてるのだろう。うーむ。このあたりがあの会社に似てる。
光通信とのドリコムパートナーという中小企業向けの営業会社を設立している。ドリコムが60%、ベストパートナーが40%。ベストパートナーは光通信の子会社だ。
ドリコムが持っているCMSだとかSNSだとかそういう商品を中小企業に売るための会社なのだろうが、そういうASP系のものだとなかなか数がさばけるものではもない。なので、結局、メインは携帯電話だとかFAX機とかそういうものになるんだろうな。あくまでも推測だが。
でもテレアポでいきなりCMSやSNSを売るのはさすがに厳しいだろうし、「お得なビジネスフォン」でドアを開くというのは、営業手法上まぁ仕方ないことだろう。後は、それがメインになってしまわないことを祈るまでだ。
クレイフィッシュと光通信。バブルの時も似たような構図はあったなぁと。
結局、このディールは光通信の営業力に頼るということだ。ドリコムがこの会社を連結子会社に組み込みたかったのは、とにかく3月決算までに数値をつくらないとダメだという焦りだろう。
ドリコムの上場自体、実際、まぁいろいろとあるわけだけど、最近のドリコムはますます必死だ。その必死さが、ビジネスにかける熱い思いとか、そういうものとは少し乖離しつつあるように思えるのはボクだけか。
すくなくともドリコムはWEB2.0企業でもなんでもない。それが悪いわけでもなく、今、現状は自社のシステム商品、ASPを提供するASP会社だ。それをきちと踏まえた戦略をたてたほうがいいのにと思う。
ASP会社だと、パイプドビッツとかエイジアなんかも上場してるけど、ドリコムが比較されるのはこういう会社なんだろうと思う。
決して劇的に売上高が伸びるわけでもない。仮に200%成長したとしてもそもそも元の売上が小さい。ただし、高い利益率をほこり、事業としては安定している。ASP事業というのは概ねそういうものだ。
ドリコムの場合、不幸にも最初にWEB2.0企業として取り上げられてしまったことや、元々の売上が小さいが、WEB2.0やブログという流行のキーワードに「将来性」に対しての過剰な期待がかかり、およそ企業の実情に不釣り合いな株価が形成されてしまったこと。その期待を背負って、かなり背伸びをした目標をぶちまけたこと。
いろいろ重なって、結果、売上をつくるために、営業会社を設立するということになったのだろう。