NTTソフトの火の見やぐら制度

NTTソフトがシステム受託開発の現場で「火の見やぐら」と呼ぶ手法を用いて、受注案件の採算悪化を防いでいるという話が日経産業新聞に載っている。
Web構築でも大規模になると、同じようなことが発生する。受注段階では詳細な仕様までは決まってないことがほとんどだから(それを決めていくこと自体が仕事だったりするし)、受注してプロジェクトが進行してきて、初めてお客さんとの要望のズレの大きさを認識したり、お客さんが要望している機能やサービスイメージを実現するのが当初の見積もりを大幅に超えてしまったり。

NTTソフトでは、開発案件が順調に進んでいるかどうかをチェックする人を3つある事業部ごとに3人、計9人配置し、この9人が火の見やぐらとなって、ボヤの早期発見に努めたそうだ。この9人と社長直轄の部長の合計14人で構成する幹部会を毎週開いて、火の見やぐらからの情報を精査。問題がある案件には、他部署から人人員をまわしたり、お客さんに上のものが交渉にいったりして、大火事になるのを防ぐという仕組みを徹底したらしい。

この仕組みの成否は、火の見やぐらを誰に任せるか、とう点だそうだ。
確かに。自分の案件が危ないことを上司に言ったりするのはなかなか気がひける。NTTソフトの場合は、9人全員開発業務経験者だったそうだが、確かにここに経験がない人が入っても、そもそも判断ができない。判断される方も何もわかってない奴にとやかく言われるのは嫌だろう。

ちなみに、NTTソフトの場合は、各事業部が400~500人程度ということだ。それを3人で見る。
うちの規模だと、火の見やぐらの役割は事業部長が全部やらんとダメな規模だなぁと。

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