真夜中のマーチ


なんかこの人の書くものはどんどん軽くなっている気がする。
「軽さ」といっても別にそれが悪いわけではないのだけれど、「イン・ザ・プール」以降というのは、文体もテーマも含めて、えらく軽くなったなぁと。

ストーリーテーラーとしての才能は天才的なものがあると思うし、本書の展開の面白さ、スピード感も、関心させられるところは多いのだけれど、あまりにも軽すぎる。。。

イタロ・カルヴィーノは次代の小説に必要なものとして、確か、「軽さ」みたいなことを言ってたけど、カルヴィーノが言う「軽さ」と、文体とか構成とかの「軽さ」は根本的に違うんだと思う。

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