ブレインライティング 短時間で大量のアイデアを叩き出す「沈黙の発想会議」

4492042873
ブレインライティング 短時間で大量のアイデアを叩き出す「沈黙の発想会議」 」 最近、毎週新幹線に乗ってる気がする。
移動時間はとりあえず本を読むようにしてて、今日読んだのが本書。

さて、本書は特にブレインストーミングをより効率的、効果的に行うための手法を紹介している。もちろんブレインストーミングだけではなく、他にも使える考え方ではあるのだが、特にアイデアをたくさん出すとか、ネーミングアイデアを出すとか、そういう拡散型の会議に効果がある手法だ。

うちの会社でもブレインストーミングはしょっちゅうやるのだけど、時間かかるわりにアイディアがでないってことが多い。質より量を重視する、人の意見に否を唱えない、などのブレインストーミングのルールはみんなわかっていても、それでもやはり発言する人とそうでない人に差はかなりでてしまうし、ついつい現実的な「出来る、出来ない」で考えてしまうこともある。

ブレインライティングの方法はいたって簡単だ。
それは、言ってしまえば、「紙に書く」というやりかただ。

会議手法で、「紙に書く」と言えば、「すごい会議」だが、「すごい会議」は実はあれはあれでファシリテーターにかなりの技量が求められる会議手法だったりする。もちろん紙に書くことで得られるメリットも大きいけど、時間もかかるし、難しいところも多々ある。それに較べて、ブレインライティングは「紙に書く」という基本的な発想は同じものの、実践するのはそんなに難しくもなさそうで、しかもその仕組みのなかに、限られた時間内で会議をやる方法が組み込まれてしまっているので安心だ。
詳細なやり方は本書を参照していただきたいが簡単にまとめるとこんな感じになる。

  1. 会議参加者にはあらかじめブレインライティング・シート(横3列、縦6行の升目を持つ表。1つ1つの升目にアイデアが記入される。それぞれの升目をポストイットにしておくと、後でまとめたりするのが楽になる。)を配布しておく。
  2. 第一ラウンドの3分間で、各メンバーはシートの1列目に3つアイディアを記入する。
  3. 時間がきたらシートを左隣の人に渡す。
  4. 第二ラウンド。右隣の人からもらったシートの2列目に自分のアイディアを記入する。1列目のアイディアとまったく同じものを記入してはいけない。
  5. 時間がきたらシートを左隣の人に渡す。
  6. ということを繰り返して、第六ラウンドまで。
進行上の注意としては、
  • テーマは具体的に設定すること
  • 手元のシートに前のラウンドで無記入の欄があxtづたら、そこに自分のアイディアを記入してもよい
  • アイデアの記入は、文章化して記入し、主語・述語が入るようにする。(他人が読んだときに誤解を生じさせないあtめの配慮)
  • 時間内でアイデアを書き終えたメンバーは、書いた内容を充実させるように考え、追加記入する。
  • アイデアは3つ書けなくても、時間がきたらとにかく左隣の人にシートを渡す。
ブレインストーミングのような「拡散」の会議では、こうやってたくさんのアイデアを放出させるが、ここから絞り込みをかけていく作業があり、実際のブレインストーミングで難しいのは、収束作業だったりする。
本書では、ブレインライティングであがったアイデアからの絞り込み方法として、ポイント評価法やブロック法というやり方が提案されていて、これも簡単でかなり効果的な手法という印象を受けた。

ブレインライティングはぜひとも社内でも実践してみたい。

ちなみに、会議本といえば、「すごい会議」の続編「秘伝すごい会議 」がでてた。
4479792163
こっちはこっちでちょっと前に読んで、「すごい会議」ではわからなかった細かいところや、気をつけなければならないポイントなどがわかり、「すごい会議」をやっていくための理解がより深くなったので、今、かなり「すごい会議」がやりたくて仕方ないモチベーションだったりする。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です