都合のいい自分像

人は自分で自分の姿を見るのが一番難しい。

自分のことを冷静に分析できて、自分の強みや弱点を理解しているつもりでも、自分で描く自分像は、やはり自分に都合のいいように作られている。

本当の自分の弱点は、なかなか自分では直視できないものだ。

自分の姿を一番的確に指摘してくれるのは他人だ。他人には、自分の頭の中のことは見えない。他人には自分の行動しか見えない。だから正しい。どれだけ頭のなかですごいことを考えていても、気をつかっていても、実際の行動にそれが伴ってなければ、それは他人には見えないし理解されない。

自分が頭でいろいろ考えているのに、そんなのは一切考慮せず、他人は、現れた行動だけを見て判断するので、多くの人は、その他人にたいして「この人は自分のことを理解してくれていない」と考えてしまう。

でも、自分がもっとも直視したくない嫌な部分ってのは、他人から指摘されてももっとも嫌な部分だったりする。

自分で直視するのが嫌だから、無意識に隠蔽してしまっているのだ。それを認めたら、自分を形作るものが損なわれる可能性すらある。だから、そういう指摘には、たいての人は反発する。

自分が指摘されて一番傷つくことや嫌なことが、実は一番、自分の本質をついている。そう思わなければいけない。 自戒をこめて。自分にとって一番嫌なこと、辛いこと指摘していくれる他人こそ、自分にとってもっともありがたい人物だということを肝に銘じなければならない。

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