再度、バランススコアカード

数年前にある方からアドバイスをいただき、バランススコアカードを使ったマネジメントに取り組んだ。

まずは勉強から始め、試行錯誤しながらやってて、それが必ずしもうまくいってたかというとそういうわけでもないけれど、今、振り返るとあれはあれで意味があったのだなぁということがわかった。

ここ最近1、2年、なぜかバランススコアカードを使わなくなってしまったのだが、使わなくなってわかったことは、バランススコアカードがないと、経営層、マネジメント層での会議や報告会などの大部分は売上げなどの数値関連のことに偏ってしまうということだ。

少なくともバランススコアカードに取り組んでいた頃には、他の視点からの振り返りやチェックも行われていた。(もちろんそのチェックきちんと機能してたかどうかという問題はあるけれど)

その名の通り、バランススコアカードは、経営・マネジメントにおいて、短期的な財務視点に偏ってしまうのを防ぎ、「お客」「人」「仕事」という4つの視点ともバランスをとってみていかなければならない、という意図から生まれている。(※ 「財務」「顧客」「業務」「「人材」という4視点は、「財務=結果」「顧客=外側」「業務=内側」「人材=未来」と考えることもできる。)

また、バランススコアカードがすぐれているのは、戦略をきちんと可視化するということと、その戦略の実行を追いかけていくという戦術のフォローアップとセットになったマネジメント手法だということだ。

実は、戦略の失敗は、戦略の策定や戦略の内容そのものよりも、その実施段階のほうが大きい。実行段階での失敗のほとんどが、実は、「実行に移せてない」「実行が中途半端」というものだったりする。

バランススコアカードをうまくきちんと使えば、戦略の実行状況をチェックでき、その評価も可能だ。もちろん運用自体のパワーは何もしないよりもずいぶんとかかることは間違いないが、やらないよりもよっぽどましだろう。

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