ワールドレポーター(エニグモ)

16日の日経産業にエニグモの新サービス「ワールドレポーター」が掲載されていた。
気になって調べてみたが、まだエニグモのサイトにもサービスについては掲載されていない。新聞社側が誤ってプレス発表前に先行リークしたのか、あるいはエニグモがあえて先行リークさせたのか。

本題ては違うが….
日経新聞や日経産業では力関係もあるが、先にどこかで記事になっている「新サービス」や「新商品」を掲載しないみたいなことはよくある。経済、産業系の記事、会社の情報などはうちが一番で取り上げるんだ、という自負があるんだろう。企業側もそれがあるので、プレス発表より前に新聞社にはリークをする。

広報の戦略としてはこんな感じだ。
まず一番取り上げて欲しい、影響力の高い新聞社に情報をリークしておく。たいていそういう新聞社は傲慢だったりするので、他社が先に記事にしたら載せないよ~みたいなスタンスなことが多い。悔しいが影響力は大きいので、その発言を無視できない。そうして、先にリークした情報がいつその新聞に掲載されるかのタイミングを待つわけだ。掲載されないことだってあるのだが。そして掲載されたら、そのタイミングで正式にプレスを発表して、他のメディアにもリリースをかける。
もちろんAppleみたいな会社は、まったく逆で、メディア側が情報をくれくれと追い掛け回す。ここはもう会社とメディアの力関係だけの問題だ。

今回のエニグモの記事も、こういう戦略に基づいて、先に日経産業が取り上げ、その後にプレスという段取りなのかもしれない。

エニグモは常に「世界初」のサービスを提供していく、それがエニグモという会社のブランディングなのだが、今回のサービスは新聞の記事をそのまま引用すると「海外や地方の写真・店舗情報」を「企業向けに収集・提供」するというサービスらしい。これも確かに似たようなサービスを組み合わせてはいるが、企業向けに有償で提供というのは聞いたことがない。
バイマで抱える全世界65カ国約30万人の会員をベースとして、企業の要望に応じて、情報を収集を依頼する。1件あたり100~200万円程度の料金になるようだ。

なるほど、地方や海外などのコンテンツを制作する場合などで、いちいち現地に取材にいったりすれば旅費や何やらで相当の費用がかかる。それを地元の人に御願いしようということか。最近のデジタル一眼レフの性能向上と売れ行きなども影響あるだろう。誰でも一昔前にプロが撮ったような写真が撮れてしまったりする。動画もしかり。また、ブログなどを通じて、自身で情報発信するという人も増えており、こういった地元のレポートといったものそれほどリスクもなくなってきているのではないかという考えだろうか。

そういえば、昔、ボクも大学の頃、とある情報誌の取材のお手伝いをしていたことがある。京都市内の飲食店などをまわって、インタビューを記事に起こたり、店舗の写真、料理の写真をとってくるというバイトだ。
初めて、バイトに行ったときに、いきなりカメラを渡され、1分ぐらいで使い方を教えられて、何時にこの店に行って、取材してくれるかなと、いきなり仕事を依頼されて面食らった記憶が強烈に残っている。今思えば、ド素人の人間にカメラを持たせて、プロでも難しいといわれる料理の写真をとってこい、取材をしていこいというのだから、むちゃくちゃな情報誌だ。取材したお店は、次の号にあったり掲載されてびっくりしたが。

さて、「ワールドレポーター」。このサービスは、具体的に企業のどのようなニーズをターゲットにしてるのかは記事だけではつかみ切れないけれど、そこには何か称賛はあるんだろうなと思う。特に、エニグモの創業メンバーは大手総合代理店出身なわけで、このへんのニーズの汲み取りは抜かりはないんだろうなとは思う。

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