ファンくるのモデルについての考察

PexとROIの提携のニュースで、ROIが手がける「ファンくる」というサービスを初めて知った。

「ファンくる」はエステや飲食店。ホテルなどのモニターになれるサービスだ。試供品提供のサービスはたくさんがあるが、このサービスは言ってみれば、体験の試供サービスなんだろう。

店を選んでモニターになる。店を利用した後にアンケートに回答すると、利用額の何%かがポイントになる、というようなサービスだ。このポイントをPexがSuicaなどのポイントに切り替えらえるようにするという提携。

しかし、このサービス、おそらくだがお店側にとっては、利用者は「モニター」ではなく、「見込み客」集めのためのサービスなのではないだろうか。例えば、いくつかのエステ店でのモニター募集は、利用金額の150%が謝礼として設定されいる。エステ店側は、モニターからのアンケート結果を得たいよりも、むしろ、モニターとして参加した人が実入会に繋がってくれるほうがありがたいのではないか。
モニターで募った人の何人かが入会してくれて1年、2年とお金を落としてくれれば、初回で150%謝礼を払っても、それは十分ペイできる。そんな算段なんじゃないだろうか?

もちろん「ファンくる」側では、ユーザーの属性とそのアンケート結果みたいなものをこの仕組みの売りにしているのかもしれないが、でも、お店側にとっては、おそらくこれは集客手法の付加価値の一つなだろうと思う。

通常のクーポンサービスや、割引券といったものと違うのは、ユーザーが自らモニター募集として応募することと、そこに抽選というステップが入ることか。これによって、誰もが使える権利ではなく、自分にだけ与えられた特権という意識が生まれる、ということは容易に想像がつく。さらに、クーポンのようにただばら撒くのではなく、このステップによって見込み客になりえるターゲットを絞り込んで、実質上の「割引」を提供することができるというお店側のメリットもある。

今回、ここのポイントがSuicaなどへの変換が可能になるということで、ポイントの価値は一気に高まる。これはこのサービスを利用するユーザーにとっては非常にメリットが大きい。

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