目標管理に「標語」を活用

1日の日経産業新聞に「私の部下 育成法」で、目標管理に「標語」を活用という記事が掲載されている。

コムチュア社では、目標管理のため、社員各自が「標語」を掲げる。小さなカードに記入して標語を持ち歩かせることで、1年間通じての目標を常に意識させるというのが狙いだ。

確かに、年初や期首にはたいてい皆、目標を掲げたり、設定したりはする。しかし、それを常に意識しながら行動していくというのは、できそうでなかなか難しい。日々の目の前の仕事や雑務に追われ、気づいたら掲げた目標のことなどスッカリ忘れてしまっている、なんてことは少なくはない。自己啓発本などでは、よく「目標を達成するには、紙に書いて目に見えるところに貼っておかなければならない」なんてことを唱えるが、それも根拠のないことではないのかもしれない。日々目に触れさせて意識させないと、そもそも目標なんてものは達成できない。目標達成のためには、目標を意識するというのが、前提条件なのかもしれない。

というようなことを考えていると、わかりやすく、覚えやすい、短い「標語」に目標をまとめるというのは、面白いアイディアだなと思う。コムチュアでは、全社員の標語が誰でも見られるようになっているという。目標管理シートなどに書くような仰々しい目標を人に見せるのはさすがにためらわれるが、「標語」なら、共有してもいいのかもしれない。

なおこの会社でも、「標語はその人の成長を促すのが主目的で、人事評価には直接関係しない」とのこと。

この手のもので良さそうだなと思うものは、けっこうすぐに導入する。以前、貝印社が短文の3行程度の週報を出させているというような話も呼んで、早速、今まで週頭に報告してもらってた形式をその方法に変えてみた。すべてうまくいくとは思えないけど、それに変えたことによって、今まで出てこなかったちょっとしたティップスや、気づきみたいなのがポロリポロリと出てきて、これはこれで導入してみてよかったなと思っている。

目標管理制度自体は、人事マターで動いていて、あまりこのへんで独自の手法とか考え方を導入することはできないんだけど、一度、考えてみようかなと思う。

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