佐内正史 Trouble in Mind

佐内さんの対照レーベル第三弾「Trouble in Mind」が届いた。「浮浪」の赤、「DUST」の青ときて、今度は「黄色」だ。
前2冊とは装丁ががらりと変わっていて、今回は紙がボルト締めされている。前2作よりボリュームが大きいので、紙質もやわらかくぺらぺらしているものになっているが、それを重工なボルトで閉じられてるというのが、かっこいい。

IMG_9782.JPG

PhotoGRAPHICAで先に読んで内容は知っていた。掲載されている写真は、佐内さんが20代に撮影し、ポートフォリオとしてまとめていたものがベースになっているという。
佐内さん自身が語ってるが、ほとんどの写真で三脚が使われており、かなりシャープな写真ばかりだ。

すでにこの頃の写真には「生きている」の佐内さんを感じさせるものがあるし、「生きてる」に納められてるのと同じカットなのではないかと思うような写真も何枚かある。
が、しかし、この二冊では写真集から受ける印象がまったく違う。「Trouble in Mind」の方は、世界との向き合い方にかなりピリピリしたものを感じる。しかし「生きている」にはそんな感じは受けず、むしろ雰囲気やムードといった、今たち現れてくる時間みたいなものが感じられたし、なぜかボクは「赦されてる」感じがした。「Trouble in Mind」では、そんな印象が殆どない。モノクロのネガをカラープリントしなおしているので写真が赤っぽい黄色っぽい色になっていていることも理由の1つだろうが、「今」とか「ここ」とか「そこ」といった特定の時間や場所や空間とは違う次元に引きづりこまれる感覚がある。どこか自分が病んでしまったのではないかというような、そんな気にさせられ不安だ。これは不思議な感覚だ。

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