SEM:検索連動型キーワード広告

仕事上、ネット広告についてもそれなりの知識は求められるものの、会社では広告媒体購入や代行などをしないという方針できたこともあり、細かいことについてはよくわかっていなかった。しかし、ダイレクトマーケティングを突き詰めていくと、広告も1つの「売り場」という考えに行き着く。ダイレクトマーケティングを突き詰められているわけでもないけれども、ネットで成果を出していくということを考えていくと、やはり広告には関わらざるをえなくなってくる。しかし、その知識はやはり欠けている。いや、「欠けている」という認識がそもそもない。どんな知識が足りないのかがわかっていない。

特にキーワード広告については、代理店さんに頼らなくともクライアント自身がコントロールできるので、実際に広告のオペレーションを行っているクライアントさんのほうがどんどん知識がついていって、ボクらのほうが置いていかれている感覚があった。

これは個人的にも、そして会社的にもあまり好ましいことではない。もちろんボクらはそれ以外の領域でプロであればいいという割り切りもあるのかもしれないけれど、そもそもボクらは制作する能力や、開発、運用していく力だけを売りにしてきたのではなく、お客さんを成功させる、成功に導くことをミッションとしてきたのだ。にも関わらず、今やネットビジネスの成功のためにはほぼ欠かせなくなりつつある広告、特にキーワード広告について疎い状態でいいのか。いいわけがない。

ということで、足りない知識を補うには実践してみるしかないだろうということで、自費で広告を売ってみることにした。こういうのは自費でやらないとなかなか覚えない。ある程度、痛みを感じながらやるからこそ効果的なのだと、いさささかM気味の心持ちで挑んでいる。素材は、実家でやってるECサイトだ。今、リニューアルしようとしている差中だが、リニューアル前に、先に広告の勘所をつかんでおきたいという思いもあった。ランディングページを用意しているわけでもなく、数年前につくったサイトのトップページに来訪させるという、かなり脳のないやり方しかできないのだが、まぁそれでもキーワード広告について、特にオペレーション上の不足知識を補うには役立つのではないかと思う。キーワード広告は数千円レベルでも始められる気軽さもあるし。とりあえず数ヶ月は数万円づつ使ってみて実験してみるつもりだ。

実際、お盆前から広告出稿を開始してみたのだが、思ったようにクリックされない。競合がそれほど多いわけでもないのでキーワードと広告のマッチングが良くないんだろう。いくつか原稿をつくり、当初は平均で表示してクリック率を調べてみると、他のパターンがクリックレート1%にも満たない、限りなく0クリックに近い状態なのに、あるパターンだけ3%近くになるものがある。コンバージョンがどうかはわからないが、少なくともアテンション獲得には、このパターンが良いのだなということがわかり、その原稿パターンでの表示を増やすようにしてみた。

これらのチャレンジにあたって、評判が良かったこの本を買って参考にしてみた。SEM系の本はこの本以外に今までてにしたことがないので、この本が良いのかわるいのかが正直わからないのだが、SEM初心者のボクにとっては、とてもわかりやすく、また実践的なテクニックが載っていてかなり参考になった。

SEM:検索連動型キーワード広告 Googleアドワーズ&Overtureスポンサードサーチ対応 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。
SEM:検索連動型キーワード広告 Googleアドワーズ&Overtureスポンサードサーチ対応 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。 大内 範行  

インプレスジャパン 2008-02-08
売り上げランキング : 2176

おすすめ平均 star starかなりいいです。
star現代のネットマーケティングの教科書
starすぐに実践したい内容が満載

Amazonで詳しく見る by G-Tools

キーワード挿入機能での広告テキストの自動作成テクニックや、ExcelのCONCATENATE関数でキーワードの組み合わせを自動的に大量に生成する方法など、ちょっとしたことだがキーワード広告に本格的に取り組むには必要不可欠なテクニックがしっかり押さえられているのがすばらしい。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です