ホームページの効果 企業の8割り検証に悩む

日本広告主協会のWeb広告研究会が同協会加盟社を対象に実施したHP運営状況調査で、回答企業の約8割がHPの効果検証に悩んでいる実態が浮かび上がった。

(日本経済新聞)

物販系なら指標は明快だが、ブランド訴求、商品宣伝などの効果についてはよくわからないということか。

日本ブランド戦略研究所がWebサイト価値ランキングを出している。5月22日の日経産業新聞に掲載されていた記事を読むと、、、

売上への直接貢献はサイトで取り扱う商品の売上高に粗利益率を乗じて算出。広告媒体としての価値はページ閲覧数に雑誌広告を参考にした広告単価を乗じて計算。販促媒体としての価値はサイトの登録会員数にメール広告単価などを乗じてはじき出す。


ということで、

  1. 投資額
  2. 売上高
  3. 粗利益
  4. ページ閲覧数
  5. 登録会員数
  6. メールマガジン発行数
  7. 顧客からの問い合わせ件数
などから、Webサイトの経済価値を測るらしい。

しかし、これで算出できる「価値」と、上で「検証に悩む」と言っている人達が考える「価値」とは微妙に違うのではないかと思う。ブランド資産価値なんかでもそうだけれど、ブランド価値●●●円で示される値というのは、他企業との比較でこそ意味があるものの、それ単独では何の意味もなさない。その価値が高ければ高いほど企業が儲かるかというとそういうわけではないし。比較されるときは価値あるけど、Webサイト経済価値と、そのWebサイトがその会社の経営にもたらしている価値とはちょっと違う。少なくとも後者の価値を上記のような指標で数値化できるとは思えない。

この手の議論はテレビ広告なんかでもよくあるわけだけど、
そもそも効果が明確である(数値化できる)ことが、どれほど重要なのだろうか。
なんとなくすべて数値化されれば分かりやすいというような先入観があるけれど、本当にそうだろうか。経営やマネイジメントなんて、実際は数値化できないものとの取り組みが大半じゃないかと思うんだけどね。
数字になって、比較できたらわかりやすいというのは、数値化できないものにたいしての憧れや幻想であって、実際数値化されたところで、判断するのは人間なわけだから。

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