2008年12月6日(土)
妻の友達が個展を開いたので「海岸通りギャラリー CASO」に出かけた。このギャラリーに行ったのは初めてだ。その名の通り海岸沿いの人気のない処に建てられたかなりの大きさのギャラリーだ。周りには工業地帯の海岸につきものの古い倉庫などがひっそりとしかし存在感をもって建てられている。妻は友達の絵を1点買った。色彩と独特の姿勢をとった人物、そしてどこを見ているのか、「その先」を見つめる人々。
楽しそうな絵でもなく、色使いもどちらかといえば沈んでいるのに見ていて楽しくなる絵だ。いくつか同時に個展が開催されていて、ぶらぶらと眺める。「四人展」のなかの今崎順生さん、吉田真人さんの作品が面白いなと思った。
続いて、すぐ近くのサントリーミュージアム。ブラウンのプロダクトデザイナーとしてブラウンの一時代を築いたディーター・ラムスの彼の特集を中心とした20世紀のプロダクトデザインを探る「純粋なる形象ーディーター・ラムスの時代」という展覧会が催されていた。ブラウンがオーディオや家電をつくっていたということも実は知らなかった。シンプルながら使用/機能に配慮したデザインは過剰な装飾やデザインすることを目的としてデザインされてしまったものよりも圧倒的な存在感を示すのはなぜなんだろう。
ミュージアムショップの本屋に2006年に開催された「アンリ・カルティエ・ブレッソン展」の図録があったので思わず購入してしまった。ブレッソンの代表的な作品がかなり納められている。彼が撮ったスナップを見ると、なんでこんな奇跡的な状況に遭遇するんだろうと思えるような瞬間、構図に驚かされる。ほんとに奇跡的とも思えるような絶妙な配置に複数人の人がおさまり見事な構図を描き出す。何度見ても飽きがこない作品ばかり。
そして、もともと予定にはなかったがせっかく来たのだしとIKEAに行ってみることにした。オープン当初の賑わいもなく、ゆっくりと商品を見てまわることができた。いつか買わないとなぁと思っていたがこの際だからということで本棚を2本買った。190cm×64cmのかなり大きいサイズだ。
家の二階は8畳程度の洋室だが、ここはほとんど書庫+物置として使ってる。2面はほぼ完全に本棚で埋め、1面はCD類、雑誌類など。妻もボクも本を捨てられない質であり、どんどん増えていく。すでに本棚のほとんどは埋まっていて、入りきれない書籍類を平積みのようにしている。この状況を打開したい。しかし、もうすべての壁は埋まってしまっている。なので、2本の本棚を部屋の真ん中に向かい合わせに配置して、それを間仕切りっぽくしてしまえばいいのではないかと考えた。2本買ったのはそのためだ。やはりIKEAは安い。ぶっちゃけIKEA内につくられてるモデルルーム類で気を惹かれるようなものはないし、1つ1つの商品も好みのものは少ないけど、でも安いものはほんとに安い。
その後、天六にある「口八丁」という焼き鳥屋で晩ご飯。友達に教えてもらったの焼き鳥屋だが、ここの揚げ手羽先は、今まで食べた手羽先のなかでも最高においしい手羽先だと思う。家からは遠いが何ヶ月かに1度は食べたくなる。食べた瞬間、独特の甘み、ジューシーさが口に広がる。この感覚は他の手羽先では味わったことがない。
久々に朝からいろいろなところを巡った土曜日だった。