2006年11月19日
最近買ったCD3枚。曽我部、コーネリアス、キリンジ
最近買ったCD3枚。めっきりCDを買わなくなったが、この3枚はなんとしても買わんとなぁという3枚。日本の音楽も捨てたもんじゃない。
限定:東京コンサート | |
曽我部恵一 原楽器 2006-10-06 売り上げランキング : 3765 おすすめ平均 フォーク静かに大爆発 原点だった 名盤、東京の再現! Amazonで詳しく見る by G-Tools |
1996年に発売されたサニーデイサービスの大名盤「東京」。いかにも「はっぴいえんど」なのに、きちんと「今」の雰囲気を捉えている。
ボクはこのアルバムを聴くと創業当時のことを思い出してしまってちょっと感傷的になってしまう。誰にだってそんな音楽があるだろう。
社長の自宅だったワンルームマンションを事務所替わりに使っていたのだ、アルバイトも雇い、ちょっと手狭になるということで、もう少し広いマンションに事務所を移した頃。社長の弟のHがこのアルバムをよく聴いていた。このアルバムをかけながら延々と朝まで仕事なのか遊びなのかわからない作業に没頭していたあの頃。情熱に突き動かされながら、その情熱がどこに着地するのか、結びつくのかもわからなかった不安な日々。
「東京」発売から10年の記念として、曽我部さん弾き語りで再演したライブアルバムがこれ。限定1万枚だそうで、妻が近くのレコード屋を見てまわったらしいが手に入れることができなかった。しかし、無事Amazonで入手。サニーデイの「東京」とはまた違った味わいのあるアルバム。
Sensuous | |
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コーネリアスの久々の新作。先行発売されたシングル「MUSIC」にはぶったまげて、アルバム発売を待ちわびていた。周囲の評判通りの大傑作。いろんな音楽のエッセンスが凝縮されながらも単なる模倣でもオマージュでもなく独自の世界を創り上げてる。一歩間違えたらただ難解で自分の首を絞めるだけの「現代音楽」になりかねないところ、ギリギリのところでポップに仕上げてしまうあたり、やはり小山田くんは大天才だ。
そうえいば、このアルバムを聴きながら妻と世界に通用する日本のミュージシャンって誰だろう?という話をしてて小山田くんはもちろん、小山田くんの奥さん峰川貴子もランクインだろうということになった。他、妻と私であげたのが、細野晴臣、坂本龍一、矢野晶子、大友良英あたり...
DODECAGON | |
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ボクにとってキリンジは、なんとなくスティーリー・ダンにかぶる。この兄弟がドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの2人にかぶって見えるのだ。
Wikipediaのスティーリー・ダンの説明には、「ロックやポップスを基調としながら、ジャズ的な代理コードや意表をつくコード進行で曲にひねりを加え、一流のスタジオ・ミュージシャンを駆使した高度なアンサンブルを構築、その独特の音世界は内外のミュージシャン、音楽制作者に多大な影響を与えた。」とある。ね、なんとなくキリンジじゃないですか。
今回のアルバムも1曲、1曲の完成度の高さには驚くばかり。駄作がない。
2006年01月02日
ユーミン「あの日にかえりたい」
iTunesのアフィリエイトへ申請して許諾されていたのにほったらかしにしてた。テストがてらのエントリー。
iTunesStoreがオープンして一番最初に買ったのが松任谷由実の「あの日にかえりたい」。やっぱいい曲だなぁ。
ボクらの世代ってのはたぶんユーミンの偉大さをリアルタイムで知る最後の世代なのかもしれなぁとも思う。
ユーミンがつくりだすコードとそこに乗るメロディの浮遊感というかある種の違和感みたいなものは、しみったれ感がない。それがニューミュージックなんて言葉で称されて、ある種、「軽さ」の代名詞みたいに扱われたりしたこともあるのだろうけど、ユーミンのメロディが80年代的な「軽さ」だけで成立していたかというと決してそんなわけではない。
この曲なんかはかなり正統な「泣きメロディ」なのだけど、コードにべったり寄り添わないというか、演歌的なコードに縛られたメロディラインではなくて、そこはやはりユーミンで、少し突き抜けた透明感みたいなものが醸し出されてていて、今聴いても古くささも感じない。