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ランチェスター理論からの人生必勝の法則?

随分前に読んだ本だけども、「小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略」の最後の方に「人生の成功方程式」ってのがでてくる。

小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略

小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略

ランチェスター理論の第二法則「攻撃力=兵力数2×武器性能」を仕事や人生に応用するとどうなるかと考え、「y=ax2」って公式を考えたそうな。
「y」は仕事の成果、[a」が素質、そして「x」が時間。
つまり、「成果」は「素質」×「時間」の2乗。これに「過去の実績・b」を足すと、それが人生の法的式になるのではないかと著者は考える。

y(人生)=a(素質)×x2(時間2)+b(過去の蓄積)

「a」は自分の才能や能力ってことになるわけだけど、ランチェスター理論から考えると、けっこう厳しいことが書かれてる。

自分が100人中10位だったら、順位評価でいくと上のほうにみえるでしょう。でも、10位は経済的な力では真ん中あたりなんです。自分の順位が20位だったら見た目は上ですが、実際は中のしたになるんですよ。60位だったら中の下ですが、経済的には下の下。これを「番外」と言います。
才能を経済的に評価すると、100人中3位以下には価値がないのです。

「パレートの法則」で考えてみると、こういうことになってしまう。

「b」には、1.親の財産、2.親の七光り、3.親の事業相続、4.自分のお金、5.不動産、6.学歴などが考えられる。

で、考えて見ると、たいていの人は「a・才能」も「b・過去の蓄積」もない。

aもbも定数で変えることはできない。それでも「y・人生」をより良く送るにはどうしたらいいか。
あとは、xを上げていくしかありません。x=努力=時間。これはいくらでも、自分の意志で上げることが可能なのです。しかもxは2乗になる。
つまり、aもbもなく、それでも人並み以上の成果を望むなら、長時間労働は不可欠なのです。

こんなこと言っちゃったら「お上」のお咎め受けるんじゃないかとちょっと心配なんですが、著者はアメリカ・コロンビア大学のバーナード・O・コープマンがシミュレーションして求めた必勝の法則を例に出す。それは、約3倍を投入するとたいていは勝てるって理論(理論なんだろうか?)
つまり、人の3倍働けばビジネスで成功するってことです。
じゃぁ3倍とはどれぐらいか? 1日7時間労働が平均なら、xは2乗になるので、ルートをかければいい。

7×(ルート3)=12時間

ということで、12時間働けば勝てると。
これを「日」で考えた場合には、中小企業の平均1850時間にルート3をかけて、3200時間ってことになる。

4倍の圧勝型が3700時間、5倍の決死型が4140時間となります。
自分はどうも人より才能や実力が劣ると思った人は4140時間。
これを10年から15年続ければいいのです。

この方程式で勇気付けられて前向きになれる人もいれば、こんな大変なことをしなきゃならないならそれは「良い人生」じゃないんじゃないの、と悲観的になる人もいるだろう。人生をこんな方程式で表すこと自体がバカバカしいし、意味ないことだと考える人もいるだろう。でも、好きな仕事や好きなことなら、多分、これぐらいは平気じゃないと駄目な気もする。(それで「成功」するとか「勝つ」とかそういうことはどうでもいいっちゃいいんじゃないか)
といことで、結局は、これだけの時間を投入しても平気なぐらい好きなことに取り組めれば「良い人生」が送れるってことじゃないかと。好きなことしてりゃ、睡眠時間削ってでも、その時間はとりたいって思うもんなぁ。

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2004/01/23 01:11

2004年01月21日

Relevant(レリバント)

2月の宣伝会議に電通の原野守弘さんが『「インターネットマーケティング」から「統合マーケティング」へ』というコラムを寄せている。

このコラムのなかで、原野さんは、最近注目されているマーケティングキーワードとして「Relevantレリバント)」という言葉をあげている。

分かりやすく言えば「消費者が望む情報を、望まれているかたちで、"適切に"提供する」というような意味である。
コンシューマーコントロールの時代においては、消費者自らが、自分の見たい「情報」や「広告」を選ぶ。したがって、これまでのような"(広告主が)言いたいことをキャッチフレーズにして届ける"、というような単純な仕掛けでは、もはや消費者に振り向いてもらえる可能性は極めて少ないと言わざるを得ない。

Relevantという言葉は、まったく意識してなかったんだけども、意識してみて見ると、けっこういろんなところで使われてるんだなと。某飲料メーカーの副社長が今後の時代の消費者との関わり方を「Relevant to Consumers」なんて言ってたり、2003年1月の読売ADレポートに「この広告は私のことを言っているなと感じる広告が最高の広告だ」というドラッカーの言葉をRelevantの概念として持ち出してきたり。

新しい考え方や認識の仕方が広がるには、言葉が広がらなきゃならなくて、その言葉が広がれば、その概念はなんとなく理解できるようになる。Relevantって言葉の概念は日本語では言い表し難いけれども、こういう言葉が広まれば便利だろうなぁと思う。クライアントと打ち合わせするときにもこの言葉だけで意志疎通が図れたりすると楽だろう。もちろん多くのクライアントはこういった概念をすでに理解しはいるのかもしれないけれど。

コミュニケーションを構成する「メッセージ」と「コンタクトポイント(TM)」─ブランドと消費者の全ての接点」の最適な組み合わせを、ターゲット消費者に対してRelevantな形で再構成する新しいプランニング手法が求められているのである。

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2004/01/21 14:50

2004年01月20日

TDK、調達先2000社 診断

TDKは内外の資材調達先二千社を対象に企業診断を実施し、診断結果に基づく技術指導を始めた。品質や環境対策など九分野、四百項目を超える調査票を送り、回答を集計して評価が低い点は調達先と一緒に問題解決に取り組む。(日本経済新聞)
まず、TDK側が作成した調査票を送って回答してもらったうえで、各分野の達成度合いに応じてA~Eまでの五段階で評価を算出。その後はTDKの担当者が直接訪問してTDKの評価も行う。A、Bは合格。Cは条件付合格。D、Eは不合格。でもすぐ取引停止ではなく、改善に向けて必要に応じ、TDKの技術者が無償で指導にあたるなど、改善のノウハウ提供なんかも行っていく。

大手広告会社や印刷会社、あるいは小さなデザイン会社やシステム会社を束ねたりしてプロジェクトを進行させる大手制作会社なんかも、こういう姿勢は求められるんじゃないかと思う。サービス業だから出来ないってことはないだろう。納期や環境、サービス、技術、品質を管理していくだけではなく、駄目なところを一緒に改善していくって考え方も必要だろう。

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2004/01/20 09:17

2004年01月19日

第一生命:企業融資担当者全員のHP開設

第一生命は一月から、資産運用部門で企業向けの融資を担当してい職員全員の専用ホームページを立ち上げた。経済指標など融資先の役立つ情報に加え、趣味など職員本人についての情報も発信するのが特徴 (日本経済新聞)
日本旅行も個々の営業担当者がHPを通じて営業を行うってのをはじめてる。

日本旅行も確かそうだけど、第一生命のほうも閲覧できるユーザーが限定されているので、どんなものかわからないのが悔しい。デジタルを利用してアナログのリレーションを強化する。それは単純に「効率」を求めるためではなく、むしろアナログ以上に親密なコミュニケーションをはかるためじゃなきゃ駄目。
僕はこういう取り組みは単純に面白いと思う。僕がクライアントだったら、やはり担当者のホームページは見ると思うし。

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2004/01/19 09:36

コンビニ配送車に広告

日本経済新聞。
三菱商事と凸版印刷がローソンと組んで、コンビに配送車を広告媒体にする事業を始めるとのこと。平均で媒体制作費も含め年間100-150万年程度。初年度売上目標は四億。

ラッピングバスなんかと同じだね。ほんと椎名誠の「アド・バード」みたいな世界が近づいてるのだろうか?

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2004/01/19 09:27