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2004年01月09日

ネットの影響力は?

1月1日の日経産業新聞を読み直す。

メモ。ネット調査。1000人の10代に聞いた。

「新しい音楽情報をどこでチェックするか?」(複数回答)は「テレビ番組」が63.3%で最も多いが、「ネット(パソコン)のサイト」も51.8%で迫る。「雑誌」「テレビCM」に加え、「友人の口コミ」が三割を超えたのも目立つ。
1970-80年代ごろはラジオの深夜放送やFM放送が音楽の情報発信地となっていた。今回の調査では、「ラジオ」を挙げた人は「レコード店」より少なかった。

ネット調査なんで、バイアスがかかってるのは間違いないけど、
「平日、自宅で暇な時に最も多くしている事」では「パソコン」が55.5%と圧倒的に多く、「テレビを見る」は13.5%にとどまった。

とのこと。

僕は仕事と生活がほとんど混在しているので、暇な時でも「パソコン」してることのほうが多いけど、僕の同居人もやはりそうだったりするのには少し驚いた。(共同生活で一番驚いたのはそのことだった) 同居人は「パソコン」の仕事をしているわけでもなく、「ネット」に特に詳しいわけでもない。でも、同居人の行動を見ていると、家にいて暇なときには、「ネット」「本」「テレビ」を万遍なく楽しんでる。10代ではないけれど、そんな同居人の行動を見ていると、なんとなく「テレビ」の影響力って落ちてるんだろうなぁと感じずにはおれない。

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2004/01/09 15:20

2004年01月07日

JTBの体験型パッケージツアー「ファーブル」

環境や歴史をテーマにしたJTBの体験型パッケージツアー「ファーブル」の売れ行きが好調だ。中心価格が約11万円と比較的高い価格設定にもかかわらず、2003年度の集客数は前年度の2倍の2000人に達する勢いだ。 (日経産業新聞)
へぇ。国内旅行ってそもそもパッケージツアー離れが進んでるのに、これはすごい。 テーマの掘り下げや、「旅行」という体験全体をこのテーマに最適化する、デザインすることできちんとヒット商品ってのは生まれるのだね。
  • 現地の事情に詳しい専門家が同行する
  • 参加人数は最大18人
  • 旅行に同行する専門家を講師に参加無料のセミナーを開催し、専門家が同行するうことの効果を体験してもらう
などなど。

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2004/01/07 10:03

2004年01月06日

スゴ録でシェア1位?

ソニー、DVDレコーダー市場でトップシェア35%を獲得

[東京 6日 ロイター/ソニー、DVDレコーダー市場でトップシェア35%を獲得


まじで? PSXじゃなくて「スゴ録」で。
これはちょっとびっくりした。ついこないだまで、ほとんど「負けムード」だったのに。
もともとコクーンを買おうかどうしようかと逡巡してたような僕のような人間にとってはスゴ録は確かに魅力で、ようやく「買ってよし」と肩を押された感じがする商品だったけど。そういう人が多かったのだろうか。

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2004/01/06 19:41

2004年01月04日

ドッグヴィル CMコンテスト

ブレアウィッチ・プロジェクトの成功の例を持ち出すまでもなく、映画のプロモーションと、インターネットは親和性が高い。
2004年2月に公開される『ドッグヴィル』のプロモーションも面白い。

Infoseekとタイアップして、「ドッグヴィル CMコンテスト」なるものを展開している。

ニコール・キッドマン主演で2004年2月に公開される『ドッグヴィル』の15秒CMを一般の方から募集いたします。今回選ばれた4作品は、なんと本作の公開前後に『ドッグヴィル』のCMスポットとしてMTVにて実際にオンエアーされます。選出された4作品については「infoseekムービー」で紹介、一般の方からの投票でグランプリ1作品を決定させていただきます。

CM作成用の静止画素材や動画素材、音声素材が用意されていて、これらを使って15秒のCMをつくろう、というわけだ。なるほど、このプロモーションには、Adobeものっかってて、動画素材なら「Adobe(R) After Effects(R) や、Adobe(R) Premiere(R) を使用して自由に加工して使用してください。」なんて。

「ドッグヴィル」という映画が「黒い床に家と道を表す白線が引いているだけ」のセットを使った映画であり、今までの映画表現とはまったく違うものらしいことから、その映像の斬新さを話題にさせることを考えたプロモーションかな。映像作家、映像作家予備群、映像編集などに興味ある人達を惹き付けることで、これらの層への口コミ誘発や、話題喚起を狙ってるんだろうか。パブリシティにものりやすそうだし。うまいなぁ。

映画は、写真だけを見ていると、なんか舞台劇を映像化したような感じに思える。
コンテストの斬新さから興味もってページを見たら、この度は、映画の映像表現の斬新さに興味が移り、今はむしょーに観たくなってる自分がいる。これはまんまとプロモーションにはまったといことか....

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2004/01/04 23:03

2003年12月30日

博報堂、広告の効果媒体別分析

昨日の記事だけど。

博報堂は消費者とマスメディアや店頭、インターネットなどの様々な広告媒体(接点)が、それぞれどの程度影響力を持つかを分析する事業を始める。
[ 略 ]
新手法「タッチポイント・アナライザー(接点分析)」は広告展開の前に消費者との接点ごとの影響力を分析し、広告した後にも影響力を測る。
(日本経済新聞)

「タッチングポイント」か。「コンタクトポイント」って言葉は電通がとってんのかな。
んなことはどうでもいいんだけど。

地上派デジタルが本格化したり、ハードディスクレコーダーなんかが広がっちゃうと、ゴールデンタイムって概念もなくなっちゃうだろうし(もう既になくなりつつある?)、CMは飛ばされるのが当たり前になるかもしれない。(放送業界側もなんとかしようと、仕様をつくろうとしているのだろうが)
そうなると、TVCMどかーん、マージンがっぽりみたいなビジネスってのはそもそも立ち行かなくなる。少なくとも日本の現大手広告会社の売上構造は、やはりここに頼っているわけで、これはすごく危険だ。だからこそ各社は、「ブランディング」というキーワードを掲げ、企業の経営の中心にまで入り込もう(入り込みたい)としているのだろう。(その意味では、広告会社とコンサルティング会社は競合でもある)

ブランディングの考え方で大事なことに一つ「接点管理」というものがある。
これを電通は「コンタクトポイント」と呼び、博報堂は「タッチポイント」と呼ぶ。呼び方は違えど、同じようなものだ。

「接点」はもちろんメディアだけとは限らず、コールセンターの対応やら、商品のパッケージ、それこそ社員の言動、態度といったことまで含む幅広い概念だ。

これらを「最適化」(最適化ってのも抽象的だけれど)して、ブランドを損なわないようにしましょうー、ブランドアイデンティティを強化していきましょうー!ってのが、今後の広告会社の主力事業だ(と言われている。)。ある意味これはコンサルティング会社が担っていた領域でもあるわけで、その意味では、今後はますます広告会社がコンサルティング会社を買収したり、また逆にコンサルティング会社が広告会社を買収するなんてことが起きるだろう。
(そういえば、コンサルティング会社がワンダーマンを買収しようとしたことあったんじゃなかったけ? 逆だったけな?)

今回の博報堂の商品は、そういった流れのなかで、まず複数のメディアへ適切な予算配分をするための効果予測を行うということを目指した商品だろう。少なくとも4マス、特にTVが圧倒的な力を持っていた時代にはこんな商品は必要はなかった。
生活者の断片化、細分化が加速するなか、当然ながらメディアプランニングも、ターゲットや商品特性、ROIを踏まえて行わないと、お金をドブに捨てることにもなりかねない。広告主もTVCMだけやっとくなんて安易な選択はできない。広告会社にとっては大変なことになってきたものだ。

もちろん、今まで広告会社がそういったことをやっていなかったというわけではなく、今までより、複数メディアを組み合わせなければならない必然性が現前化してきたということだ。

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2003/12/30 19:05