メーラーをShurikenにしてみる(1)

Shuriken
Thunderbirdが問題というより、マシンに原因があるような気もするが、しかし、フォルダーに振り分けられてたメールが消えたのはこれが最初ではない。今までは最適化したり再起動かけたりすると元に戻ってたのだが、今回はダメだった。消えたのは社内のあるメーリングリストのメール。けっこう重要なメールが流れるメーリングリストだ。

メーリングリストなので最悪、アーカイブがメールサーバ側にあるからなんとかなるにせよ、これがクライアントやプロジェクトのフォルダーだったら悲惨だった。
いろいろ調べていると、他の人からもThunderbirdでメールが消えたとか、そういう報告はけっこうあるんで、この先を考えると常用メーラーとしてThunderbirdの利用は不安だ。

ということで、乗り換えようと、何を血迷ったかJustSystemsの「Shurikenの体験版を入れてみた。


“Shuriken 2009 通常版” (ジャストシステム)

Becky!は1のときから2も含めて5年以上使い続けていて、特に不満もなく、動作も安定してたし、使い慣れているた。本来ならBecky!に戻せばてっとり速いのだが、どうも一度別れてしまった以上後戻りができない質というか、どうにもこうにも手がなくなったらBecky!に戻ろう、それまではもう少しあがいてみようと、そんな気分なのだ。

Shurikenはここ最近、随分と知名度が上がってきている気はする。でも社内でも利用している人は稀だ。(天の邪鬼/イノベーター系がやっぱり使うんだろうなぁと。)
しかし、使ってる人の評判はけっこう良い。まず、上がるのが「軽い」という声。仕事がら何百、何千、何万というメールを処理しなければならず、1年、2年もすればメールだけで1G、2Gは平気でいってしまう。ちなみに、Becky!のときは最大で2Gぐらいまでは管理したことはある。が、2Gぐらいでマシンがぶっ壊れて、結局、管理を諦めた。
社内のスタッフはShurikenで4G程度のメールを管理しているが、動作などは軽快だという。これは期待大だ。

「軽い」という声についで多いのは、検索が速い、動作が安定している、スパムフィルターが賢い、というような声で、今のメーラーに必要な要素はだいたい兼ね備えているような感じだろうか。
もちろん、Thunderbirdのアドオンの広がりや、Becky!でもプラグインはけっこう豊富にあるし、そういったサードパーティのソフトによる拡張の楽しさみたいなのものはShurikenには期待できないのだろうけど。

早速体験版をインストールしてみる。他メーラーからの移行ツールがついているということだったので期待していたのだが… Thunderbirdからのメールの移行だが、これはアカウント情報まるごとの移行は出来ない。
アカウントはShuriken側で先に作成しておかねばならない。アカウント作成が完了していれば添付してくるメール変換ツールでフィルターやアドレス帳、メールデータなどを一括して変換インポートできる…..はずなのだが、ボクの場合はできなかった。変換ツールを起動して、変換を開始させるやいなや意味不明のエラーで終了となる。
何度やってもダメで、Thunderbird側でも容量の大きいフォルダーを削除したり、圧縮をかけたりと色々やって、移行データを最小限にする工夫をしてみるも、変わらずエラー。ヘルプなども見ても同じような症状は報告されておらず、この方法での移行はあえなく断念した。

ThunderbirdからBecky!に一旦移行して、Becky!からShurikenという方法もあるようだが、そんなまどろっこしいことをするなら、多分、もうBecky!でいいやと諦めてしまいそうなので踏みとどまり、ひとまず体験版だし、サーバにメールを残しつつ、これから取得するメールだけで利用してみることにした。

とはゆえ、メールはスパムやらメルマガやらも入れると千通近くはやってくる。何も振り分けしない状態だと、重要なメールを見落としたりしてしまいかねない。ということで、その都度その都度Shurikenで言うところの「仕分け」設定をつくっていく。「仕分け」設定の作成は、比較的楽にできる。仕分け先のフォルダーがあれば、そこにメールを落とすだけで自動でダイアログが立ち上がるし、先に設定されている仕分け条件があればそこに追加するのか新たに作成するのかを選ぶことも可能だ。Becky!やThunderbirdでも同じようなことができる拡張機能はあって利用はしていたんで、殊更、Shurikenが便利なわけでもないが、ディフォルトの機能として提供されているのは嬉しい。

ただ、仕分けでは1つ困りそうなことがある。これは自身のメールの管理方法にも原因があるのだろうが、メーリングリスト(ML)の扱いだ。うちの会社ではかなりの数のMLを利用する。自分が常時投稿するMLだけでも20近くある。単にメンバーとして読んでいるだけのMLを加えると40、50近いMLになるのではないか。(死んでるMLはその倍以上はありそうだ)

ボクは個々のMLに流れるメールは、それぞれフォルダーを分けてそこで管理するという方法をとっている。振り分け条件としては「To」にMLのアドレスがあれば、というようなものになる。MLに流れるメールは基本投稿者(from)などでは管理せずにMLごとのフォルダーでしか管理しない。一方で、ML以外のメールで、直接あるいは間接的にボクに送られてくるメールは、基本「人」単位、つまりfromアドレスごとに仕分ける。一時的にはプロジェクト単位でまとめたりもしてたが、いつ頃からかは人で管理するようになった。

今のThunderbirdで作成している振り分け条件の数は、つまりMLの数とメール送信元となる人の数になる。(あとはメルマガだとか、そのあたりを振り分け設定しているぐらいか) この数がけっこうな数だ。MLの数は上記で紹介した通りだし、MLは毎年、毎プロジェクトごとに増えていくし、人も増えたり減ったりする。お客さんごとに振り分け設定をするので、メールをやりとりするお客さんが増えればその設定も増えていくということになる。

こういう管理をする場合の振り分け設定(Shurikenでは「仕分け」)は、MLの振り分け設定を「先」にしておかないといけない。toアドレスの振り分けより先にfromで振り分けされてしまうと、MLが欠番になったりする。
ThunderbirdでもBecky!でも、これが面倒くさかった。どんどん振り分け設定はつくるのだけど、後からその順序を整理しなければならない。最初は設定画面のインターフェイス上からしこしこやってたけれども、振り分け条件が増えてきたら、いちいちそんなことやってられない。振り分け条件が仮に200個ぐらいあって、そのうち先頭の100個がMLの振り分け条件だとする。そこで新しい社員のfromの振り分け条件を作成したら、その条件の順序を100にまで下げないといけない。たいていのツールは、その順序変更をボタンを1回1回押したりして、動かさないといけないのだ。

ThunderbirdやBecky!ではどうしてたかというと、振り分け条件の設定ファイル自体をテキストエディタなどで開いて、それを書き換えるという方法をとってた。これだとコピペ一発で済む。

Shurikenでは、まだこういう方法がわからない。今のところ一気に条件を変えたり、順序を入れ替えたりという方法がわからず画面上から1つ1つ順番を変える方法しか見つからない。
今はまだいいとしても、仕分け条件が増えていったときにどうなるのかが恐い。

考え方としては割り切って、すべての条件を上から下まで実行する、ということもあるかもしれない。そうすればMLフォルダーにも仕分けられるし、同時に人ごとのフォルダーにも仕分けられる。仕分け整理上は、そっちのほうが圧倒的に楽そうだ。が、そもそも同じメールが複数のフォルダーにコピーされて管理される効率の悪さ、メール量がどんどん増えていくことの恐怖というものがある。
また、ボクは振り分けられたメールの未読をある種の緩いTODOとしても利用しているので、同じメールが複数フォルダーに分散すると、毎回、それぞれのフォルダーを全部なめなくてはいけないので、これはこれで非効率だ。

というようなことを考えていると、果たしてShurikenでいいのかどうか迷うところではある。
Becky!を捨てるきかっかけを作ってくれたのはgmailだった。gmailはML管理においては、今までのメーラーでやってたような管理ではいろいろ不具合があり、最初は馴れなかったが(自分が投稿したメールを受信できないので、MLナンバーが欠番になったり)、しかし馴れるとやはりgmailが圧倒的に便利で効率がよかった。フォルダーという概念ではなく、フィルター条件というのも気軽だし、そもそもマシンにメールを置かない方がボクにとってはよっぽど安心だった。検索も速いし。まぁ、もう社内のメールがgmailに戻ることはないのだろうが、同じような操作性で使えるようなものがないかしらとも思ってしまう。

Shurikenをちょっと使ってみての今時点での感想。
・メーラーとしてはオーソドックスで、必要な機能が揃ってってきちんと作り込まれている感じはする。
・なので操作上、迷うことはあまりなさそう。Becky!やThunderbirdでアドオンでカバーしてた機能もだいたい揃ってるように思える。
・処理は速い。まだたいした量のメールを裁いていないが、今のところはすごく軽快。4Gでもこれぐらいサクサク動くなら使い続けたい。
・スパムの学習精度はこれからかな。どれぐらい学習してくれるか楽しみ。
仕分けの作成は簡単で、よく出来てる。やり方によってはBccのメールの振り分けもできる。(こちら側からbccして送られたメールの場合で、同じメールサーバを利用してるなら)
検索は速い。ThunderBirdもまぁGoogleDesktopで検索できるからスピードは不便はなかったけど。あとアドオンでSeekを使ってたが。あれぐらい細かい条件が設定できると便利なのだが…
メールからアドレス帳への登録が簡単。アドレス帳を再度作成することがすごく面倒そうだったけど、この方法なら意外と楽に1からでも作れそうだ。「ニックネーム」が表示名になるようでこの辺りはThunderbirdと同じだと勘違いしているとえらく恥ずかしいことになる。
・細かいショートカットキーがまだ覚えられない。Thunderbirdならメール受信はCtrl+Tとか、必要なものは全部ショートカットで事足りたけど、Shurikenはまだ覚えきれてない。受信はF5ぐらいか。
メール作成画面がごちゃごちゃしてあまり好きではない。これはもっとシンプルにできないのだろうか。添付を自動で圧縮かけたりみたいな機能もある。(でもそういうのもBecky!にせよThunderbirdにせよアドオンであった) toの呼び出し、候補表示とかは、アドレス帳のフリガナとか名前から出してきてるっぽいが、まだよくわかってない。

とりあえずサーバにメール保管している10日程度は試してみて、最終的な判定を下そうかなと思う。

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