今年の締めくくりはゴルフを始めて良かったよ、という話
今年トピックで個人的にすごく大きかったのは、ゴルフを始めたということだ。
本当に始めて良かったと思ってる。まさか、こんなに面白いものとは思ってなかった。やればやるほど面白くて、ラウンド終わったらすぐに次のラウンドが愉しみになる。あー、もっとゴルフ行きたい。完全に中毒だ。
ゴルフやり始めて交流も増えた。交流会とかで知り合った人とゴルフ談義で意気投合して一緒にラウンドすることになったり、タイ出張でも休暇にゴルフ行ったり。僕はお酒が飲めないので、ゴルフでの交流のほうがありがたいのだ。
あれよあれよという間にゴルフクラブを買う
本格的な練習開始は六月下旬だ。実家の方の仕事を始めてすぐにゴルフセットを買わされた。
会社のメンバーの殆ども始めたばかりの初心者だけれども、会社ではちょっとしたゴルフブームで、9月にはうちの会社主催のコンペもあるので始めたほうがいいよ、と勧められて、決心とか物心つく前にゴルフセットを買うことになった。
初心者だけれども、道具は最初からちゃんとしたやつを買っておいたほうがいいよ、ということで、自分を追い込む意味も込めて、型落ちだけど、パター以外はゼクシオで揃えた。(初心者でもとりあえずはゼクシオ買っておけば間違いないというアドバイスを何人かに貰ったからだ。)そして、いつでもラウンドには行けるようにシューズやらウェアやらも用意した。多分、全部込み込みで15万円ぐらいかかったんじゃないだろうか。これで安易にやめられなくなった。
けど、今となってはアドバイス通りいいクラブ買っといて良かったと思ってる。多分、安い初心者セットとかだったら、今頃下手くそをクラブのせいにしてただろうし。
初めてクラブを握り、振ってみて、ぞっとした
6月末から練習始めて、といっても最初は打ちっ放しに1回行っただけだったけど、すぐに初ラウンドは8月頭に決まった。おいおい、ちょっと早すぎるよ、一ヶ月しかないじゃんとは思いつつ、こういうのは勢いでいかないと、なかなか踏ん切りもつかないだろう。覚悟決めて一ヶ月、とりあえずゴルフレッスンに五回ほど通った。初めての打ちっぱなしがあまりにも酷かったので、レッスンとか受けてとりあえず基礎だけでもなんとかしようと思ったわけだ。クラブの握り方や姿勢などのど基本的なところから始めて、7番アイアンで球をきちんと捉えるためのスイング練習。
レッスン受け始めてすぐにぞっとした。いくらやっても全然まともに当たらないのだ。止まってる球を打つのがこんなに難しいとは思ってなくて、ちょっと練習すりゃそこそこは打てるだろうと思ってたのだか、ほとんどまともに当たらない。力が入ってる、道具の重みを感じてと、指導されるのだが、やればやるほど当たらない。
結局、初ラウンドまでは7番アイアン以外は一切練習できず、7番の精度もかなり低いというような無謀な状態でコースに出ることになった。
初ラウンド〜ゴルフにハマってしまう
初ラウンドは忘れもしない。関西クラシック。8月3日。とにかく暑い日だった。スコアは72/68の140ジャスト。
ぶっちゃけ自分では何やってるのかさっぱりわからず、ものすごくうまい人に指導頂きながら、ひたすらグランドを右へ左へと走り回っり、汗だくになりながら、ボールを追いかけて終わったラウンドだった。
初ラウドで悲惨な経験して、もう二度とやりたくないと思うか、もっとうまくなりたいと思うか、によってゴルフにはまるかどうかが決まるなんてことがよく言われるらしいが、僕の場合はどちらかというと、後者だった。
ヘトヘトになって、ほとんど満足にボールに当たることもなかったけど、何回かはまぐれで真で捉えた当たりもでて、それがとにかく気持ち良かったのだ。美しく広大な人工的な森の中を、あの小さい球がシュルシュルーって音を立てて飛んでいく、その美しさ。
空を切り裂いて、空間に線を引くみたいにボールを飛ばす爽快感というのは、他に較べるものがないぐらいの気持ち良さだ。
そういえば、ゴルフはボールを使うスポーツでは一番遠くにボールを飛ばすスポーツじゃないかと、誰かが言ってたけど、ホームランでも、槍投げでも、何でも遠くに飛ばすってのはそれだけで気持ち良いものなんじゃないだろうか。
ゴルフ場の美しさも印象に残った。広大な敷地、目に鮮やかな緑のグラデーション。人の手が入ったものとは故、自然に囲まれてプレイするってのはなんとも言えない爽快感と高揚感みたいなものを味わえる。
色んな理論や技術を取り入れることの弊害
もっとうまくなりたい、純粋にそう思ったので、それからより練習に熱が入るようになった。だんだんと球を捉えられる確率も上がってきて、クラブを振ること自体も愉しくなってきた。
本やらビデオやらで色んな人の技術を学んでそれを練習に取り入れていくのも面白かった。
ただ、これもやり過ぎは実はよくないんだなということが、最近になってよくわかった。ゴルフのスイングには唯一無二の正解なんてものはない。体格や運動能力などのもともとその人が持ってるベースや、今までの生活で培われた身体の動かし方の特徴みたいなもの、そして使ってるクラブなど、諸々の変数の組み合わせで最適なスイングは変わる。しかも、必ずしも最適なスイングでなくとも、素人のゴルフレベルであれば十分適応できてしまう。
一番ダメなのは色んな理論や技術をつまみ食いして、それぞれの良いところや自分に取り入れやすいものだけ取り入れるみたいなことだ。スイングはよくテイクバック、トップ、インパクト、フォロースルーなどのいくつかのパートに分けて解説されることが多いけど、実際のスイングというのは、部分ではなく、ある一連の流れで出来ている。あるスイング理論のテイクバックだけとか、インパクトは別の理論で、なんてことは出来なくて、本来はそれぞれの理論・スイングで完結しているはずなのだ。
なので、理論の「いいとこどり」なんてものは幻想にすぎなくて、そんなことやると一連のスイングがバラバラになって、それこそスイングが壊れてしまうのだ。なんてことに気づいたのはごく最近で、それまで何か悪いとそれを解決するために誰かのレッスン書やDVDに頼り、みたいなことをやり続けたせいで、どんどん泥沼に足を取られた状態に陥ってたのだ。
初ラウド140という洗礼の後、2回目が131、三回目が118、四回目が118と、最初のなにやってるかわからない状態からはなんとかかんとかゴルフっぽいものをやってる感じが味わえるぐらいにはなったのだけど、この三回目、四回目で足踏みしたのが気になったり、アイアンはそこそこラウンドでも安定してきたのに、ドライバーやアプローチが全くダメなのが気になって、独自にフォーム改良に取り組み始めたのだ。これが良くなかった。
フォーム改良といってもまだ始めて数カ月で元の基本的なフォームさえ固まっていない状態でそんなことをしてしまったものだから、どうにも取り返しがつかなくなってしまったのだ。
その後、五回目のラウンドで113が出て、行けるんじゃないかと喜んだのもつかの間、六回目でまた118。
やはりどうもドライバーが駄目だ。スライスが治らない。
この直後にぎっくり腰になってしまい約三週間ほど素振りもできない状態だったということもあり、その期間はひたすらゴルフ本や雑誌、DVDなどを漁り、イメージトレーニングに打ち込んだのだけど、これも今思えばやるべきじゃなかった。
ぎっくり腰後のラウンドでは130を切れなくなってしまった。簡単と言われるタイのゴルフ場で134を叩き、帰ってきて日本で125、136、133と、何をやってもうまくいかないスランプに陥った。
ってまだ、経験一年未満の人間がスランプなんて笑われそうだけども。
(しかし、考えたら8月頭に初ラウンドから約5ヶ月で国内でちょうど10ラウンドを経験したことになる。
実は、半年以内か10ラウンド以内に100を切るという目標を密かに立てていたのだけれど、この目標は未達成で終わってしまった。残念。次は、1年以内か20ラウンド以内での100切りを目指すことにする)
ドライバーのスライスを直すために、あれやこれやと色んなスイング理論の断片を取り入れたのがよくなかった。いつの間にか基本のフォームも崩れて、比較的得意としてたショートアイアンやフェアウェイウッドも目もあてられない状況に陥ってしまったのだ。
もう一度、基礎からやり直し
ぎっくり腰のせいにしてはいたけど、感じたのはは、多分、色んなものを取り入れすぎてスイングがボロボロになってるんじゃないかということだった。しばらくレッスンからも遠ざかってたので、久しぶりにコーチに見てもらい基礎からやり直そう、見直そうと考えた。で、本やDVDは一旦封印して、そのレッスンで教わる、教わったことだけを忠実にやってみよう、振り返ってみようと思ったのだ。自分でイメージしてるスイングと、実際のスイングのギャップというのがかなりあるのがゴルフなので、やはりちゃんとした先生に見てもらって指導、矯正をあおぐほうが、本などで独自に学ぶよりはるかに得るものが多い。
久しぶりにレッスンに行って、いきなりスタンスや姿勢、球の位置、グリップという基本の基本から治させられた。自分では完璧と思っていたのだけど、やっているうちに徐々に「自分なり」を取り入れてしまい、それがスイングにとってあまり好ましくない影響を与えるように、なっていたようだ。
特に、球までの距離。色んな教本やDVDで、初心者の大抵は球まで距離が近すぎるんだ、という指摘がやたらと印象に残っていたせいか、いつの間にか必要以上に距離を取るスタンスになってしまっていた。最初、矯正された時は物凄く違和感があった。でも、身体が馴染んでくると球を捉えられる確率がぐんと上がった。要は、ボールから離れすぎてるが故に、手だけでクラブを上げたりという操作になっていて、クラブ操作の精度が落ちていたというわけだ。
これだけでもレッスンの成果があったというものだ。
また、この直近の数ホールでバンカーで大叩きしてスコアを崩すことが何度もあったので、バンカーの練習も見てもらった。これまた先生の指摘通りにやれば、今までの苦労がなんだろうと思えるぐらい、あっさりバンカーショットが決まるようになった(あくまでも練習場のバンカーだけど)。
そして、12月30日、今年最後のラウンド
そして、昨日、今年最後のラウンド、僕にとっては記念すべき10回目のラウンドに行ってきた。一昨日まではかなり気候も厳しく、雪で中止とかもありえるんじゃないかと思っていたのだが、そんな心配を他所に、昨日はここ最近の中でも一番といっていいぐらいの好天気。風もそんなになく、11月中旬から下旬ぐらいの温かい日で、絶好のゴルフ日和だった。
行ってきたのは、「大甲賀カントリー神コース」。コースもここ直近で経験した難しいコースではなく、比較的初心者向きというか、巧い人にとっては物足りないぐらいのコースなんだろうと思う。でも、僕レベルにとってはかなり有り難く面白いコースだ。
今回のラウンドは、とにかく頭の中に詰め込んだいろんな理論とは一旦おさらばして、レッスンで習ったことだけを意識してスイングすることを心がけるようにした。グリップ、スタンス、ボールの位置などの基本的なことを、スイングごとにきちんと見直しをかけることも意識した。
結局、52/60の113と、ベストスコアタイでの終了となったのだけれど、スコアそのものよりも、個人的には、スイングが随分安定してきた感じがして、それが自信にも繫がってすごく気持ちがよかった。
二週間前は、133を叩いてるのだが、その時は43パットだ。今回は44パットと、前回よりパット自体は悪かったけれども、かなりスコアが縮まった。前回がグリーンまでがとんでもなくボロボロだったということだ。
特に、7番までのアイアンとフェアウェイウッドという、もともと得意だったクラブでの安定感が戻ってきたので、それが何よりも嬉しかった。4パットしたり、あれほど練習して自信つけたはずのバンカーで、脱出までに4打叩くみたいな失敗もやらかしたりもしたけれど、ここ数回の、どんなクラブでもほとんどまともにボールに当たってくれさえしない、、、当たってもどこへ飛んでいくかが全くわからない、というフラストレーションばかりつのる最低の状態からは脱したかなという感じがした。
まぁでも、こうやってすごく気分がよくて、ちょっといけるんじゃないかなと思わせるラウンドがあっても、その次のラウンドで、どうなるかわからないのがゴルフだ。普段、80台で回ってる人が、ちょっと調子を崩して、100を切れないラウンドを続けてしまったりすることさえあるぐらい、ゴルフにはフィジカル的な側面だけでなく、メンタル面も含めて、すごく些細なことがプリに影響を及ぼす。僕も、次のラウンドでまた地獄に突き落とされるかもしれないので、あまり過信せず、はしゃぎすぎないようにしておこうと思う。
2013年のスコアまとめ
単なる恥さらしだけれども、ゴルフ初めたばかりの人の励みにもなるだろうから、全11ラウンドの記録を晒す。いきなりデビューして、5ヶ月で11ラウンドというのは、なかなかのハイペースだと思う。どうせ始めるなら最初にかなりの頻度でやって、無理矢理練習したりすることで身体に覚え込ませようという企みを持ってたので、色んな人に声かけて予定を入れてもらったりしたおかげだ。 ただ、たくさんラウンドすればそれでスイングが安定する、身体が覚えるというのは大きな間違いだったようで、ラウンドするよりも基礎をきちんと学んで、しっかり素振りなり打ちっぱなしなどで練習したほうが、後々には良いのかもしれないなぁと、今は思っている。
- 8/3 関西クラシックゴルフ倶楽部(OUT大洞-IN湯谷) 72/68:140
- 9/7 琵琶湖レークサイドゴルフコース(OUT中-IN南) 68/63:131
- 9/22 関西クラシックゴルフクラブ(OUT大洞-IN湯谷) 62/56:118(47パット)
- 9/28 木津川カントリー倶楽部(OUT木津川-IN柳生) 63/55:118(48パット)
- 10/14 神戸三田ゴルフクラブ 55/58:113(45パット)
- 10/26 宇治田原カントリー倶楽部(OUT-大杉-IN大福) 62/56:118(41パット)
- 11/17 アユタヤゴルフ場(タイ) 69/65:134
- 11/23 協和ゴルフクラブ 68/57:125(46パット)
- 12/1 神戸カントリー倶楽部 70/66:136(50パット)
- 12/14 ジャパンクラシックカントリー倶楽部(クイーンコース) 67/66:133(43パット)
- 12/30 大甲賀カントリークラブ 神コース 53/60:113(44パット)
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