ゴルフ〜絶不調な時は基本を見直すべし

ゴルフスイング
昨年の秋の振り返り。
昨年の秋のゴルフシーズンは、ほんと絶不調だった。

ゴルフを初めて2回目の秋で、ゴルフシーズンを堪能しようと思ってた。100も切れるようになって、かなり調子は上向きというか、もう自分ではさすがに110以上を叩くことはないと思ってた。いくら調子が悪くても110以内に収まるだろうと。

ところが10月末ぐらいからだろうか。人生二回目のギックリ腰をやった後ぐらいからスイングがおかしくなった。
クラブにボールが当たってくれないのだ。当たってもまっすぐ飛ばない。酷いスライスがでたり、チーピンが出たり。ラウンドを重ねると、症状はどんどん悪化。もうまるでゴルフ始めたばかり初ラウンドの初心者かと思うようなレベルで、スコアもボロボロ。120近く叩くラウンドが何度かあり完全に自信を喪失してしまった。

アイアンだけでなく、ドライバーからパターまで、もれなく良くない。いきなり悪くなったわけではなく、徐々にラウンドを重ねるごとにミスショットの割合が増えていくような感じだ。

その間もちょくちょくレッスンには通ってて、その時は右肩が突っ込むか&下がるという癖が出るという指摘を受けてて、そこばかり意識していた。練習でも球が散らばる、ネックに当たるみたいな状況は出てて、症状はどんどん悪化していた。先生からはとにかく力を抜くこと、右肩を残したままダウンスイングすることと言われ、課題に取り組むのだけとかなかスカッとする当たりがでない。練習でそうなのだから本番で上手くいくわけがない。

これはどうにもならないと、久々にいつも見てもらってる先生とは違う先生に見てもらうことにした。違う先生であれば、また別のヒントが得られるかもしれないと思ったからだ。

スイング動画を見て先生が最初に指摘したのは….

とにかく酷かったラウンドの時に撮ってもらった動画があったので、まず、その映像を見てもらった。真後ろからユーティリティで打ってる映像で、打った球はプッシュアウトで右に飛び出して、さらにスライスしたものだ。自分で見てもすぐにわかるぐらいに酷いスイングだ。インパクト前に状態が起き上がってる。スイングがえらく窮屈そうだ。

先生はその映像を何度も何度も再生を繰り返して、まず、構えた時の手=グリップの位置と切り替えしからインパクトに戻ってきた時のグリップの位置が全然違う、元の場所より随分高いところにグリップがある。つまり、かなりアウトサイドからカット軌道でクラブが入ってきてるということを見抜いた。

そして、その先生は、このスイングの原因は、グリップにあるかもしないと指摘してくれたのだ。右肩が前に出たり、アウトサイドイン軌道になるのは、そうなりやすくなる別の原因があるのではないかということだ。この先生は、そういう考え方をする。右肩が突っ込むことを、「右肩を突っ込まないように」と指摘するのではなく、「右肩が突っ込む」原因となる「何か」を見つけて、それを治すという発想だ。

グリップみたいな基礎の基礎ぐらいきちんと出来てると思い込んでいたけど、いつの間にか変なグリップになってたようで、その時は、かなり修正させられた。特に右手が悪い。右のグリップのせいで、右手に力が入り、右が突っ込んだりする原因になっているということみたいだ。僕の右手は今思えばかなり被った感じになっていたのだ。正しいグリップってのは簡単なようでいて、難しい。

右手の人差し指、中指だけで引っ掛けたスイングの練習

先生によると、右手は方向を決める。特に重要なのは、右手の人差し指、親指。重要というのは、この指が変に働いてしまうと駄目だという意味だ。大抵のレッスン本などでは、右手の親指、人差し指は使ってはいけない指なので、この指を離してグリップしてスイングする練習をすると良いというようなことが書かれてあることが多い。右手は薬指と中指で引っ掛けてるだけ。これがセオリーだ。

しかし、先生は右手片手だけのスイングをしなさいと指導する。その際の右手は、人差指、中指でクラブを引っ掛けて握り、親指はほとんど使わない。これだけで軽く振って、手首をくるんと回すことで球を打つ、というドリルをさせる。一般的なセオリーから言えば、右手は中指、薬指だけでひっかけてスイングするんじゃないかと思うのだけど、この先生の場合は、人差し指と中指でやりなさいということだ。

最初はこれがすごく難しいのだけど、コツが掴めてくると、球をとらえらるようになってくる。スイングも真剣にやるのではなく、かるーく、ウォーミングアップぐらいの感覚で、テキトーに打つのがいい。これをやってると、右手の「くるん」という使い方がわかってくる。

この手の動きがスイングでの右手の動きそのままだも言うことらしい。
人差し指は引っ掛けてるだけの状態ではあるけど、この指も球の方向性を左右する重要なのは指だというのが、先生の考え方だ。ただ、人差し指は「使う」のではなく、「使われる」もので、正しく「使われる」ためのグリップにしないといけないというわけだ。

その後、今度は左手一本でのスイングの練習もさせられる。左手は腕ごと時計周りと反対に回旋していくような感じだろうか。これも最初はなかなか球をとらえられないが、なれてくると身体の動きと腕をうまく同調させることで打てるようになってくる。

トップで右手の親指にクラブがのっかからないように

もう一つ、指摘されたのはトップ位置で右手の親指の上にクラブが乗ってるとダウンスイングで親指が悪戯しやすくなるのでスイングが安定しなくなるというものだった。
これは実は、僕はすごく意外だった。以前、クラブを立てて振るということを教わった際に、親指を立てていくようにテイクバックすると教えてもらっていた。なので、常にそれを意識していたのだけど、親指を立てるように使うと、トップ位置では右手の親指にクラブが乗る状態になっていて、僕はそれが自然で正しくスイングなのだと思っていたのだ。
これは僕の大きな勘違いだったようで、クラブが乗っかるのは、正確には、人差し指と親指の間の溝らへんじゃないと駄目だということだった。親指を立てて使っても、正しくグリップできてると、トップでクラブはそこに納まるらしい。

これはかなり大きな違いだった。実際、グリップを変えて打ってみるとパスパス、気持ちいいぐらいに当たる。右に行きそうな気配なんて微塵もなく、むしろ引っ掛けが問題になりそうなぐらいに球が掴まるのだ。

グリップを治した直後のラウンドは、前回の最悪の状態とは雲泥の差で、ミスショットも前回のように球に当たらないみたいな酷いものなく、全体的に調子を崩す前の状態ぐらいにまで戻った感じで、本当に嬉しかった。スイングする前に当たらないんじゃないか、みたいな不安が過ると、ゴルフはかなり辛くなる。まだまだミスはあるけど、再びゴルフを楽しめそうで嬉しい。

ゴルフでスランプに陥った時は、まず基本を見直した方が良いということが、今回の経験でよくわかった。グリップやポスチャー、ボールとの位置や重心、リズムなど、とにかく基本中の基本みたいなとこれが大事なのだ。

徐々に復調して、12/29の昨年、最後のラウンドは、50/53(P40)の103。まぁ、すごーく絶好調というわけでもなく、結構課題の残るラウンドではあったけど、さすがにクラブに球が当たらない、まったくまっすぐ飛ばないみたいな最悪の状況ではなかったのでそこは良かったかなと。しかし、相変わらずパターはひどくて40パット。ここをせめて36にしたい。平均2パットにしたい。あと、バンカーでホームランしてのOBと、バンカーから出せずに何打か打ってしまうというミス。これもなんとかしたい。


photo credit: Golf Ball Impact via photopin (license)

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