ゴルフは飛ばなきゃつまらない!―あなたにピッタリの飛距離を伸ばす6つの方法

タイトル通り、「飛ばす」ということだけに焦点を絞ったスイング技術や対処法がまとめられている本だ。
前回は「100切」に目的を絞ったものだったけど、今回のテーマは「飛ばす」だ。

ゴルフ 次のラウンドで確実に100を切る裏技 | papativa.jp


「飛ばす」ことも、「100切」も、どちらもアマチュアゴルファーにとっては大きいテーマであり課題だから、そこにずはり照準を合わせるというのはうまいとこ突いてるなぁと思う。スコア悪くてもドライバーの当たりが良くてすごい距離飛ばせた時はそれはそれで気持ち良いものだし。

本書で解説されてるスイング技術をの断片は、今までの中井学理論でも語られてきたことが多いので、そんなに目新しさはなかったのだけど、少し驚いたのが、「クラブが腰の高さからトップに上がるまでの動きを身につける」として、腕をローテーションさせる動きを紹介しているところだ。それが両腕を右に回旋(ローテーション)させる動きで行うと説明しているところだ。
こんなにストレートに腕をどう使うかを説明していることにそもそも驚いたのだ。

中井学さんと言えば、ヒップターン=ボディターンなわけで、僕も数々の本やDVDで学んできたわけだけど、それまではほぼ一貫して、腕は使わない、カラダの動きに勝手に腕は使われるというような主張をしてきていたと思う。

よく言ってたのはゴルフスイングで意識しないといけないのは、肩甲骨のスライドと股関節だけみたいことで、肩甲骨をスライドさせれば腕は自然と動くと説明していて、アームローテションについての細かな解説はあまりしてなかったと思う。

ところが、最新は、スイングをボディローテーション派とアームローテション派、その融合というような三パターンに分けて、それぞれ一長一短を説明したり、若干今までのヒップターン唯一無二みたいなスタンス理論を翻しつつあるなぁと思っていたところだった。アームローテション派の説明には腕の使い方も説明されることがあった。けど、あくまでもスタンスとしてはヒップターン、ボディローテーションが最上のもので、目指すべきスイングはそれだ、という前提で、妥協としてアームローテション派とか融合派みたいな位置づけをしてたと思う。

しかし、今回の本では、腰から上へクラブを上げていくのは、腕のローテーションだと言ってしまっているわけだ。

もちろん本書内では「手元をなるべく動かさず」とか「手を上げる動きでクラブを上げない」などの表現で、いかにも腕のローテーションというものが、「腕を使う」ことではないかのように装ってるのだけど、でもこの腕のローテーションは、意識せずにスイングの中で自然にできるものでは多分ないと思う。腕の動きは最初はかなり意識してやらなければ難しいものなんじゃないかと。実際の骨格上の動きでは肩甲骨のスライドだけでアームローテションは行われるのかもしれないけど、素人やアマチュアが肩甲骨のスライドだけでスイングするって説明でピンとくるだろうか。少なくとも僕は全然理解できなかった。
それに比べて、本書で説明されてるアームローテションでのトップへのクラブの上げ方は非常にシンプルで分かりやすい。
そして切り返しからの腕の使い方も、ほとんど桑田泉さんの説明と同じような感じで、腕を直ぐにローテーションさせるぐらいの意識で動かすよう説明されてる。

中井学さんも少しづつ自身の理論に改良を加え、より直感的に分かりやすい表現やイメージを使おうとしてるんだろう。

おそらく初期の頃は、とにかく手腕で合わせに行ってうまく打てないアマチュアたちを沢山見てたので、より極端に腕を使うなという意識付けが必要だと考えていたのかもしれない。

さて、本書の効果だけど、タイプ別に対処法が載ってるので、自身のスイングや悩みからそこでのアドバイスを取り入れると、何かしらのご利益はあるかもしれない。
ちなみに僕はドライバーの飛距離はかなり伸びたんじゃないかと思う。この本のお陰だけではないけど、本の中のいくつかがヒントになってスイングに取り入れてみたら比較的うまくいったものがあったということだが。

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