アクセス解析ツール&サービスで見落とされること
アクセス解析ツール&サービス13種類徹底比較! 史上最強の機能比較表
追記。
最新版はこっちだった。
クセス解析ツール&サービス20種類 徹底比較!一覧表 2008パワーアップ版/LPO講座番外編
アクセス解析ツールの機能比較表だ。
主要なアクセス解析システム・サービスが一覧で比較されていてすごく便利だのだが、この機能差、比較だけではわからないことはけっこうある。
そんなものたいした機能ではないだろう、ってものが、運用する上では実はすごく重要な機能だったりして、そういう勘所ってのは実際に何かしらのツールを導入して使ってないとわからないものだ。
例えば、リアルタイム解析。
パケットキャプチャ型のような大規模処理を前提としたものであれば標準的かもしれないが、生ログ型は仕組み上、なかなか難しいところもあるし、ビーコン型でも対応していないものはけっこうある。収集されたデータのアウトプットは最低●時間後、1日後、というのは普通ではないだろうか。
リアルタイム解析なんて必要ないでしょう、ってたいていの人は言うのだが、そんなことはない。
リアルタイムでなければ、あるタグを掲載して、そのデータがきちんと取得できてるのかどうかを確認するのに、何時間か待たなければならない。新規でコンテンツを作ったり、ページを追加したりしたときにはタグ掲載が必要だろうし、POSTクエリーだと、URLは同じで画面が違うからということで、たいていの場合、タグに識別用のパラメーターを吐き出したりして見分けさせるけど、そういう細工が必要なものはきちんと事前に確認しておかないと、ちょっとしたミスでうまくデータが取得できていないなんてことだって少なくはない。
flashなんかだと、イベントの起動にタグを埋め込んだりするんだろうけど、そういうのも当然チェックが必要だ。
こういうとき、リアルタイム解析の機能がついてなければ、すぐにチェックができない。
タグを入れたはいいけど、それがうまく動いてるかどうかがわかるまで何時間も待たなければならない、ってのは、実際作業をやってる現場からしてみたらけっこう困るものだ。ローンチまで余裕たっぷりあるプロジェクトなんて、そんなに数あるわけじゃないだろうし、ローンチ間際であたふたしてるときに、こういうのをその場で確認できないってのは、かなりうっとおしい。
他にも、広告効果分析のために計測用のURLを発行したりして、そのURLがきちんと機能しているかどうかをチェックするのに、リアルタイムじゃなくて悲惨な思いをするとかね。
最近のツールは、そういう部分だけはリアルタイムでのデータ閲覧ができるようになってたり、色々工夫はされてるけど、意外と有名なツールでそれに対応してなかったりする。実際、運用してみたら、オペレーション効率がとてつもなく悪くて、使い物にならないなんて、けっこう悲しいのだ。
どれだけの機能があって、どんな分析ができて、どんなアウトプットができて、みたいなインターフェイス&機能面ばかりが比較されるけれど、そのツールを利用する人が、どんなオペレーションで使うのか、どういう作業をするのか、というワークフローの観点からも評価しないと、後で大変な目に合うので注意しなければならない。(ボクも何度も経験した)
実際の現場でオペレーションしている、する人がそのツールを見ながら、どんな作業をしてと順番にイメージしていって使えるかどうかを評価すべきだ。