GarageBandのレッスンを受けてみる

iLife ’09のGarageBandにはレッスン機能があるということで楽しみにしていた。
ファイルメニューから新規作成すると、「新規プロジェクト」「演奏方法を学ぶ」などのメニューが表示されるので、「演奏方法を学ぶ」を見てみると、最初から付属しているのは「Piano Lesson 1」と「Guitar Lesson 1」だけだ。両方とも見てみたが、あまりにも初心者の内容で途中で見るのをやめた。
なるほど、レッスンは「レッスンストア」でダウンロードしないといけないのだ。



この手の基本レッスンは無料だが、アーチストレッスンは有料だ。基本レッスンを全部ダウロードしたわけではないのでどうだかわからないが、少なくとも「Piano Lesson 8」はものすごく重い。526Mの容量だ。うちの回線環境ではダウンロードだけでも一苦労だった。



レッスンのメニューを開いたときのディフォルトが「アーチストレッスン」になってて、「基本レッスン」なんてものがあることに気づいてなかったボクは勢いピアノの中級、上級のレッスンを購入してしまった。
しかも、アーチストレッスンの動画には字幕も吹き替えもない。そうか。そうかもしれないなとは思いつつも、そのへんのことが書かれてないのと、iLifeに付属しているレッスンビデオの動画は吹き替えになってるので、日本で買えるのだから、日本語対応ぐらいはしてるのかなと淡い期待を抱いていたのだが、見事に打ち破られた。
とはいっても、英語がたとえわからなくても、レッスンの内容自体がわからないということはない。楽譜と指使いがわかれば、特に言葉に困ることはない。

中級は、Sara Bareillesの「Love Song」を学ぶというものだが、中級というには簡単すぎる感じがある。しかも困ったことに、ボクはこの曲のことを全然知らない。思い入れもない。
楽器ってのはもてたいとかいいところを見せたいとかいろいろな理由はあるんだろうけど、その初源的なものって、やはり好きなミュージシャンに近づきたいとか、その人のように弾きたいとか、そういうものがある。なので、好きでもなんでもない曲を練習しなけばならいというのは、ボクにとってはかなり苦痛だったりする。弾けても歌えないしねぇ。
キーボードを弾くこと自体が久々だったので、一通り中級のもので流しては見たけど、正直面白くない。簡単なコードにベースラインをあわせるだけで、コード進行を覚えてしまえば、おそらく多少キーボードを齧っている人ならすぐに弾けるようになる。弾けるようになると楽しいはずなのだが….

上級はNorah Jonesの「Thinking About You」。こっちにもあまり思い入れもないのだけど、上級ということで「Love Song」よりは当然難しく、その分ではチャレンジのしがいがある。とは言ったものの嫌いなコードがいっぱい出てきてすぐ嫌になってしまう。全然覚えられない。楽譜をぱっと見て指が動けばいいが、ボクにはそんな能力はなく、そうすると、こういう嫌らしいコードをいっぱい使う曲になると、途端に難易度が高くなってしまう。。。

練習のために音源がついてないただのキーボードをUSBでMacに接続しているのだが、感動なのはレッスンにあわせてキーボードの音色も自動で調整されるということだ。「Love Song」のときは、ただのピアノ音だったが、「Thinking About You」ではエレピの音になっていて、ちゃんとレッスン動画の音と合うようになる。これだけでも随分と雰囲気がでて嬉しい。

でも、確かにシーケンスソフトとレッスンが一緒になるというのは、面白い発想だ。普通のレッスンDVDや教則本よりは、いろいろと可能性はある。今後はこれに通信やネットがより連携して、在宅での楽器教室はもっと便利になっていくんだろうなぁと思う。

関係ないが、今使っているのはRolandのPC-180という小さいキーボードだ。打ち込みなどに使う補足用にキーボードとしては鍵盤の数なんて対して気にもならず、むしろベロシティコントローラーなんかも付いてるので十分なのだが、ちゃんと鍵盤として利用しようと思うと、49鍵というのはなんとも中途半端だ。にわかにキーボードが欲しくなってきたのだが…
音源なしのキーボードもいいが、YAMAHA ポータブルグランド NP-30 NP-30もよさげだ。いちいちGarageBandを起動したり、MIDI音源につないだりしなくても、単独で音を鳴らせるというのはやはり便利なんだろうなぁ。。。と思いつつ。