当たり前の機能が搭載されても嬉しい

新型iPhoneは今夏発表──「iPhone OS 3.0」はコピペ、プッシュ通知、Spotlightなどサポート – ITmedia +D モバイル

iPhone OS 3.0ではようやくカット/コピー/ペースト/アンドゥ機能がサポートされる。
コピー&ペースト機能は、アプリ間・機能間でも利用できるそうで、iPhoneで最も使い勝手の悪かった部分がようやく改善されるわけだ。これは率直に嬉しい。

でも、よくよく考えると「カット/コピー/ペースト/アンドゥ」なんて、普通の携帯端末なら当たり前の機能だ。むしろ普通の端末でこれらの機能がなければ、その端末は欠陥品に近いらく印を押されても仕方がないようなレベルのものではないか。そんなレベルの機能が搭載されるということだけで歓迎され、話題になるiPhone、Appleってやっぱりスゴイなと思う。

Appleはけっこうそういうことを戦略的にやってるんじゃないかと思うところがある。他にはない突出した魅力だけで引っ張って、実はよくよく比較してみると、その他の多くの部分では他の機器やサービスにかなり遅れをとっている。
でも、メジャーアップデートや最新版などで、劣ってるところが改善されていき、それによって多くのファンが、Appleやってくれました! Appleサイコーとなり、ロイヤルティがさらに高まる、そんな仕掛けだ。
Macへのインテルの搭載が発表されて、BootCampのβが出て、LeopardでBootCampが正規リリースされてというような一連の流れとかも、MacでWindowsが使えたらなぁという期待感を徐々に高められ、BootCampの正式対応がLeopardの1つの目玉になる。

iPhoneユーザーからしてみると、「カット/コピー/ペースト/アンドゥ」機能というのは、もう日常の利用のあらゆるシーンであったらなぁと恋焦がれる存在だろう。欲しい欲しいと願わせておいて、華々しく次期バージョンでの対応を打ち出す。これにファンはやられる。iPhone3.0の発表で、少なくとも夏の正式版リリースまでは、iPhoneは使い続ける価値はあるなと思わせられる。乗り換える気にならない。

OSのアップデートによって、端末を古びさせず、そのビジネスの裾野を広げていくという手法は、今の日本のキャリア・端末メーカーにはなかなか出来ないモデルだ。通常の携帯なら長くても2年ぐらいでの買い替えが基本かもしれないが、AppleはiPhoneをPCレベルでの耐久消費財にはもっていこうと考えているんだろう。

今回発表された3.0は、けっこうテンコ盛りで、Spotlight(端末内検索機能)のサポートや、Bluetoothによるペアリング不要のP2P接続、アプリへのプッシュ通知あたりは、新しいアプリの可能性を広げそうだ。

アプリ内決済機能もアプリ開発者にとっては大きいチャンスだ。
アプリを通じての月額定額制や、オプション課金やらと可能性が広がる。無料アプリでばら撒きつつ、アイテム購入などを有料化するなど、ビジネスモデルの幅が大きく広がった。
アプリ開発者やアプリ開発に参入する会社もさらに増えるだろう。

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