ホワイトカラーの生産性向上~ビジネス・プロセスの再設計

フィールドスタディやタスク分析、ユーザテストといった手法を使って、組織は仕事を行う新しい方法を見つけることができ、よりよい情報技術による作業のサポート方法も見つけられる。特に共同作業のインターフェイスの改善、ナレッジマネジメントの改善、決断サポートの改善は計り知れない生産性の向上につながる。既存のシステムはその名に値しない。それらは共同作業をよりよく行う手助けになっていないし、ナレッジの活用を向上させていないし、決断を早く、またはよりよく下すサポートを行っていない。しかし、不可能ではない。これが企業ユーザビリティの次なる開拓分野だ。

ホワイトカラーの生産性向上に、仕事を行う新しい方法=ワークフロー・ユーザビリティに注目しよう、というニールセン博士の提言。

ビジネスプロセスの絶え間ない「カイゼン」を組織のDNAとして有してる代表格がトヨタなのだろう。トヨタの強さというのは、生産性だけに留まらず、すべての領域においてプロセスのカイゼンを取り込んでいるところか。
「コンピューターのサポートによって最適化されたワークフローを設計するべきだ」と書かれてあるが、何もコンピューターのサポートがなくても、生産性を向上させられるプロセスなんていくらでもあるだろう。

多分、これもスタッフ一人一人が意識し続けられるかということが重要だろう。忙しい忙しいと口にするのは簡単だ。なぜ忙しいのか、どうしたらその忙しさは軽減されるのか、どのプロセスに問題が潜んでいるのか、どうすればもっと効率よく、大きなリターンを得られるのか、常に考え、検証していくおとの繰り返し。この中にしか生産性向上はないような気がする。

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