Relevant(レリバント)
2月の宣伝会議に電通の原野守弘さんが『「インターネットマーケティング」から「統合マーケティング」へ』というコラムを寄せている。
このコラムのなかで、原野さんは、最近注目されているマーケティングキーワードとして「Relevant(レリバント)」という言葉をあげている。
分かりやすく言えば「消費者が望む情報を、望まれているかたちで、”適切に”提供する」というような意味である。
コンシューマーコントロールの時代においては、消費者自らが、自分の見たい「情報」や「広告」を選ぶ。したがって、これまでのような”(広告主が)言いたいことをキャッチフレーズにして届ける”、というような単純な仕掛けでは、もはや消費者に振り向いてもらえる可能性は極めて少ないと言わざるを得ない。
Relevantという言葉は、まったく意識してなかったんだけども、意識してみて見ると、けっこういろんなところで使われてるんだなと。某飲料メーカーの副社長が今後の時代の消費者との関わり方を「Relevant to Consumers」なんて言ってたり、2003年1月の読売ADレポートに「この広告は私のことを言っているなと感じる広告が最高の広告だ」というドラッカーの言葉をRelevantの概念として持ち出してきたり。
新しい考え方や認識の仕方が広がるには、言葉が広がらなきゃならなくて、その言葉が広がれば、その概念はなんとなく理解できるようになる。Relevantって言葉の概念は日本語では言い表し難いけれども、こういう言葉が広まれば便利だろうなぁと思う。クライアントと打ち合わせするときにもこの言葉だけで意志疎通が図れたりすると楽だろう。もちろん多くのクライアントはこういった概念をすでに理解しはいるのかもしれないけれど。
コミュニケーションを構成する「メッセージ」と「コンタクトポイント(TM)」─ブランドと消費者の全ての接点」の最適な組み合わせを、ターゲット消費者に対してRelevantな形で再構成する新しいプランニング手法が求められているのである。
コメント
昨秋 CNET Japan が開いたテクノロジー・ビジネス・トレンド 2004 というフォーラムで
Google の村上社長が「Relevant」を強調していました。
情報と情報、情報とそれを求める人とを「Relevant」に結びつけることが
至上のミッションである、というお話だったと記憶しています。
この「Relevant」と、Yahoo! 井上社長の言う
「ユーザに“届ける”というのは新聞や TV の発想であって、
ネットではユーザに見に来てもらわなければ始まらない」というのは
通じるものがある考えかただと思っています。
>Toshiyaさん
コメントありがとうございます。
井上社長のコメントは確かにそうですね。Yahoo!とGoogleという大きな影響力のある会社がこういうコンセプトを伝えてくれるというのは良いことですね。
この考え方がきちんと根付くといいですね。
ポスタルフォーラム2004カンファレンスでのレスター・ワンダーマンの講演タイトルが「ダイレクト・メール--レリバントなメディア」というものだった。意味がわからなくて後で辞書をひいてしらべたが、しっくりなじむ日本語が見当たらない。ここ、読んどけばよかった。
ところで、ワンダーマンさんの講演に関しては私たちのサイトをのぞいてみてください。
http://www.contentscreate.com/
コメントありがとうございます。
ワンダーマンの講演内容面白かったです。ボクもいきたかったです。
ワンダーマンさん、アナタハイマデモアイドルデス
ね。