ワンストップソリューションとか
社員数が数人とかで、ワンストップソリューションとかトータルソリューションみたいなことを堂々とウェブで謳ってる制作会社とかを見ると少し悲しくなる。プロデュースとかディレクションで、お任せしたら外部パートナーとかとチームを組んで「ワンストップ」で対応してくれるのかもしれないけど。それならそうとキチンとそのことを明らかにすればいいのと思う。
そういうネットワークと恐らくディレクション能力だとか、プロジェクトコントロールだとか、コーディネート力だとか、あるいは、超スーパークリエイターだとか、そういうところが強みなんだろう。少人数だからこそ能力の高いスタッフがそろえられて高い品質を維持できたり、スピードに対応できたりってことがあるわけだろう。
そういう利点を生かさずに、なぜ、大手が得意とするような領域で勝負しようとするんだろうか。
「ワンストップ」じゃないと仕事が来ないのだろうか。大手制作会社の真似とかしちゃうと全然面白くない。(もちろん、大手でも本当の意味で「ワンストップ」をやろうと思ったら、相当な余剰人員を抱えておかないといけないから、必然的に得意分野やサービス提供分野を絞っていくことになるはずなのだが)
少人数だからこそ、訴えられる価値があり、可能な差別化ポイントがある。大企業とか大手のアピールポイントを無理矢理使っても、何の意味もない。そういう土俵で戦ったら大手が勝つに決まってる。
そういう会社が「マーケティングが得意」とか言ってたりすると、さらに寒さを感じるのはボクだけなんだろうか。まさに紺屋の白袴だ。
そもそも、昔、ある経営者から、頭のいい経営者は労働集約型の最たるウェブ制作業なんてビジネスは手がけない、みたいなことを言われたことがあるが…. その人から見たら、そういうビジネスを手がけてる時点で目くそ鼻くそみたいな感じなんだろうか。まぁ確かにそうかもしれないけど、作るの仕事は面白いし、やりがいもあるんだから、いいじゃなかと思う。
別に、効率的に儲けたいとかビジネスしたいと思ってるわけでもないし。作るってことは悦びだし。労働集約が駄目なわけでもあるまい。仕事として面白くて、やりがいがって、お客さんにも喜んでもらい、
そういえば昔、「1人SIPS」なんて肩書きの名刺を見たことがあるが、あれは逆に笑えた。1人でもSIPSってのは衝撃的だった。(いまどきSIPSなんて言葉知ってる人のほうが少なくなってきてそうだけど)