「トメダイン」が効きすぎてびっくりした。

トメダイン


一昨年のプラハやウィーンを巡る旅では、飛行機内であやうく粗相をしでかしそうになったが、それ以来、飛行機乗るのもびくびくしている。( ウィーン、プラハ巡り、の前に飛行機の中で漏らしそうになった話 – papativa.jp) 海外旅行などの長時間のフライトはやばい。特に機内食が振舞われた後ぐらいだ。異常にトイレが混み合う時間帯がある。そういう状況が不安をあおり、それが精神的なものだと頭では理解していても、カラダは反応してしまい、すぐに下痢になってしまう。一度、そういう経験をしてしまったことがさらに悪いイメージを痛烈に頭に残してしまい、忘れたくても忘れられない。

今回は、台湾(台北)経由でタイ(バンコク)へ行って2泊、その後また台湾に戻る、というツアーだった。日本から台湾。台湾からタイのフライト時間はどちらも同じぐらいの時間で、だいたい3.5〜4時間ぐらいだろうか。これぐらいの時間ならまぁお腹もなんとか持ちこたえられるだろうと思っていた。離着陸時の何十分間と機内食後の数十分を乗り切れば機内のすべてのトイレが埋まるということはそうあまりない。大丈夫、安心しろと自分に言い聞かせていた。しかし、予想に反してなのか予想通りなのか、旅行出発当日の朝からお腹の調子がすこぶる悪かった。前日から少し熱っぽかったということもあり、少し風邪気配含みの下痢に見舞われた。家を出発する前から何度もトイレに駆け込む始末だ。

関空まではなんとかなったのだが、関空でまた猛烈な下痢が襲ってきて、トイレを駆けまわった。空港なのでいくつでもトイレあるのだが、男子便所は意外と混み合ってて個室は埋まってることが多いのだ。結局、いくつかのトイレを巡ることになり、その間にまたしても粗相をしでかしそうになった。なんとも前途多難な旅の始まりだ。

このお腹の状態で搭乗することがすでにかなりブルーだったのだがフライト時間を変えるわけにはいかない。とりあえず、気休め程度にと、予め買っておいた「トメダイン」( トメダイン)という止瀉薬を試してみた。止瀉薬は今までも色々な試してきたけれど、肝心なところで効き目を実感したものはない。「ストッパ」なんていかにも急性の下痢に効きそうだったけれど、何度試してもまったく何の効き目も実感できなかった。今回購入した「トメダイン」は初めて買ったものだったが、正直たいした期待もしていなかった。薬局で止瀉薬を尋ねると「ストッパ」と「トメダイン」「ビオフェルミン」を勧められて、他の2つはすでに使っていたので消去法で選んだにすぎなかった。そもそも自分の下痢は精神的なところから来てるものだから、この手の薬でどうにかなるようなもんでもないだろうと考えていた。

ところが、これがむちゃくちゃ効いたのだ。 この時はまだ半信半疑だった。しかしこの旅でボクは「トメダイン」の効き目を実感することになる。

飛行機が離陸する頃には、お腹は調子を取り戻し始めていて、少し不安も和らいでいたのだが、それが「トメダイン」のお陰なのか、たまたまなのかはまだ判断できなかった。機内食が振舞われたが、ボクはお腹の調子のことも考えて、あまり食べないようにした。お腹はなんとなくモヤモヤとしたいまにも雨が降り出しそうな不安定な空模様といったところだったが、なぜかいつものような便意が襲ってこない。何か腸が無理矢理活動を止めてしまっているような感覚があった。
結果的には、タイまでは何の問題もなく持ちこたえられた。不思議な感覚だった。今までの整腸剤や止瀉薬では感じたことのない、直接腸に作用しているというような感覚。

「トメダイン」は1箱で6枚入りだ。水無しで飲めるフィルムタイプ。ボクはこの旅で5枚のトメダインを使った。そう。ほぼ毎日使ったということだ。結果的には、ほとんどトイレ受難を被ることなく済んだ。これはほんとに今までの旅行を考えると奇跡みたいなことだった。トイレの心配がいらない旅行。なんて素晴らしいのだろうか。この気持は多分、同じ病状を持っている人にしか実感できないだろう。ボクがいつもどれだけトイレのことを気にかけているか。それがどれだけの不安に苛まれているか。なにせ、旅行前にはいつも本気で成人用おむつを買うか買うまいかで悩むぐらいだ。さすがにまだ手にしたことがない。いつもドラックストアなので成人用おむつを眺めては、これに頼るようになったら、もう後戻りできないなぁと、なんとか思いとどまっている。

最終的に「トメダイン」が効くと判断したのは、旅の最終日前日。ボクが今回の旅の最大の勝負どころと考えていた北埔へ旅程でのことだった。もちろんそれまでも台湾では朝昼晩と三食すべて違う料理を屋台やらお店やらで食べあるきしてきたわけだが、その時々で不安な時に「トメダイン」を利用し、いつものようにトイレを探して駆けまわるというような事態に見舞われずに済んできた。このことだけでも十分に「トメダイン」の効き目にはある程度の信頼を置いてはいたのだが。
北埔はお茶の産地で、台北からは新幹線やバスを乗り継いでも2時間ぐらいはかかる。これを妻は金額や時間のことを考えてバスだけで向かうという計画を立てていた。そうなると最長2時間程度はトイレ無し、ノンストップのバスに揺られなければならない。これはボクにとってはなかなか無茶な旅程だ。

実は、出発当日の朝もやはり少し不安な状態だった。ホテルでも何度かトイレを利用し、バス乗り場へ向かう地下鉄の駅やターミナルでもトイレに駆け込んだ。こういう状況に陥る人にしかわからないだろうが、何回用を足したところで、まだまだ足りてない感じがお腹の中に残ってて、それらはいつでもボクに襲いかかろうとしているような状態が続いていた。駅でバスのチケットを購入した時、バス出発まであと数分という状態だったので、急いでバスに乗り込んだのだが、そのせいもあって、お腹をすっきりさせることができない恐ろしく危険な状態のまま何時間かのノンストップ、トイレ無しのバスに乗り込む羽目になったのだ。いつものボクなら、もうこの時点で不安で不安で、その不安だけでまた便利に襲われるというような状況に陥っていただろう。しかし、この時、ボクはバスに乗る前に「トメダイン」を服用していた。最後の頼り。効くかどうかはわからないが仕方ない。今の状況で何もなければ確実に便意はボクをバスから引き摺り下ろすことだろう。
途中、バスを乗車するところを間違えたりしていらぬ乗り継ぎをしたということもあるのだけれど、北埔へは結局3時間以上掛かっただろうか。しかし、「トメダイン」の効果のおかげか。ボクのお腹は途中から朝の調子が嘘のようにすこぶる快調に戻り、下痢が襲ってくるような気配は微塵も感じられなくなった。

北埔ですぐにお昼ごはんを食べて、その後ぐらいだろうか。ちょうど、「トメダイン」を服用してから4時間ぐらい経過したあたりで、また急激な下痢が襲ってきた。朝の連中の再来だ。「トメダイン」の説明書には、服用は4時間以上開けるようにと書いてあった。つまり、「トメダイン」の効き目はそれぐらいの時間だということなのだろう。ちょうど御飯屋にいたのでトイレを借りようとしたが、トイレは一つしかなく、しかも女性が2人並んでいる。一旦、店を出て、近くのコンビニに急いだ。

ちなみに、台湾にはいたるところにセブンイレブンやファミリーマート、そして日本で言うところのサークルK、台湾ではOKマートがある。しかし、トイレが備わっているところは少ない。その代わりトイレが備わっているところはたいてい看板にそのマークが大きく記されていてわかりやすくなっている。

北埔のバス停近くにはコンビニが2つあり、どちらのコンビニにもトイレがあるような表記があることは確認していた。そこのトイレをお借りしてなんとか持ちこたえることができた。しかし、やはりお腹の調子はかなりの下り坂。これはこの先もちょくちょく下痢が襲ってくるぞ、ということは過去の色々な経験から明らかな体調だった。そこで、その日2回目の「トメダイン」を服用することにした。その日までは、1日に2回利用したことはなかったのだが、状況が状況だ。この後も台北に帰途がある。すると、どうだろうか。またまた下痢はぱたりと止まったのだ。帰りも楽勝で持ちこたえることができた。
この経験から、この時、ボクは「トメダイン」の効き目を相当な自信を持って実感した。これは凄い。この薬は間違いなく即効性があり、効き目がある。旅行から帰って色々なウェブサイトを調べると、やはり多くの人が、「トメダイン」には即効性があると書いている。ただし、使いすぎると便秘を引き起こしたり、色々問題もあるようだけれど。

過敏性腸症候群で悩んでる方は、ぜひ一度お試しいただきたい。プラシーボでも何でも効き目があると信じられる薬があるというのはそれだけで気分が楽じゃないか。とにかく何が効いてるのかはわからなけれど、即効性があるというのが嬉しい。過敏性腸症候群の悩みのほとんどはトイレが確保しにくい場所や状況での突発的な下痢なわけで、この不測の事態に対応できなければ、どれだけ効き目があってもあまり意味がないわけだ。その意味では「トメダイン」の効果はすごい。長年突発性の下痢に苦しめられてきたボクが言うのだから間違いない。

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コメント

  1. 通りすがり より:

    通りすがりの者ですが、トメダイン、ロペミンは明らかに良く効きます。
    共に成分は同じ「一般名:ロペラミド」というものです。
    オピオイド受容体を刺激するものですが、腸肝循環に乗って何周かするため、しかも血液脳関門を通らないため、主作用と比して副作用がとても少なく大変便利です。
    ロペラミドでWikipediaで調べてみると出てきます。

  2. 桧原恭子 より:

    トメダイン下痢止め効きすぎで出なくなり3日間めに病院行き、虚血せい大腸炎と言われ腸切断し人工肛門になった。

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