PS2で「桃鉄」をやるまで/D端子ケーブルは気をつけよう
昨夜、妻が突然「桃鉄」がやりたいと言い出した。ボクは「桃鉄」は殆どやったことがなく、誰の家だったかに遊びにいったときに、皆がやってるのを傍から見ていたぐらいでしかゲームも見たことがない。だから「桃鉄」の面白さも理解していない。
妻は大学時代にかなりやり込んだようで、「桃鉄」というゲームへの思い入れも相当あるし、その面白さもよくわかっている。妻曰く、「桃鉄」はこんな風に、人に突然衝動的に「やりたい」と思わせる何かを持っているゲームなのだとか。
ひとまず、物置にしまってあるゲーム機をひっぱり出してくる。
PlayStation2が持ってるゲーム機としては一番新しいのだが(ゲームボーイアドバンス等の携帯ゲーム端末を除く)、テレビとつなぐためのAVケーブルが見つからない。
どちらにしても「桃鉄」自体も手に入れないといけないので、近くの中古ゲーム屋の営業時間を調べてみる。
今出川通り、百万遍の交差点を少し東にいったところの北側に中古ゲーム屋があるのは知っているのだが、そこの名前が思い出せない。適当に「今出川 中古ゲーム」とか「百万遍 中古 ゲーム」なんて具合に検索をかけるも目当ての情報がすぐには見つからず、Googleストリートビューで調べてみた。
すると、名前をはっきりと確認することはできないけれども、なんとなく看板に「ギャングスター」らしき文字が見える。「ギャングスター」で検索してみると、ビンゴ! まさにその通りで、Googleストリートビューに少し感謝する。(後で確認したら、普通にGoogleマップにも店舗案内も載ってたけので、Googleストリートビューで調べる必要なんてなかったのだが)
営業時間は土日祝日は22時まで。時計を見ると21時45分だ。ちょっと厳しいかなとボクが諦めかけてたところ、妻が「行こう」と言ってきたので、一か八かで自転車猛ダッシュでギャングスターに向かった。
店はすでに閉店の準備に入ろうかという感じではあったが、ギリギリ間に合った。
ボクはすぐにPS2用のテレビにつなぐケーブルがあるかを確認し、妻は「桃鉄」を探す。
ケーブルは従来の白、黄、赤のRGBのAVケーブルと、D端子を使うケーブルの2つがある。D端子ケーブルは高いけれど、せっかくテレビも新しいテレビだし、キレイなほうがいいだろうと思いD端子の方を購入した。これが後々悲惨なことになるとはこのときは思っても見なかったのだが。
妻も「桃鉄」を見つけている。いろいろなシリーズはあるが、迷わずシリーズ12の「西日本編もありまっせー!」を選んだ。
“PlayStation2専用D端子ケーブル(音声出力端子付)” (ソニー・コンピュータエンタテインメント)
D端子の接触か何かか、いろいろいじっても時折、映りそうにはなるがすぐにブラックアウト。何をやっても映像は来ない。がーん。最初、ボクはPS2自体が壊れているのだろうと考えた。
かれこれ4〜5年ほったらかし、押し入れの奥にしまい込まれていたので、ゲームCDをきちんと読み込めなくなってしまったんだろうと。後から考えたら音声がちゃんと流れてるのに、映像だけというのも変な話なのだが。
クリーニングCDでもあれば試してみたいところだったのだが、あいにく家にそういう類いのものはない。
万策つきた感があり、さっきまでの「桃鉄」ができる喜びから一転して、恐ろしい徒労感に襲われて、がっくり肩を落とす二人だったのだが、もしかしたら同じような故障で困ってる人がネットにはいて、修理方法なども伝授してくれているのではないかと、とりあえず調べてみることにした。
「プレステ2 D端子 音声のみ」とか「プレステ2 映像が映らない D端子」などのフレーズ検索を実行してみたら、出るは出るは、、、同じような問題を抱えてる人がけっこういるではないか。
プレイステーション2がD端子接続で見られません・・・ – 教えて!goo
PS2側のコンポーネント出力設定を変えないといけなさそうだ。なるほど。確かに言われて見ればそうだ。ディフォルトの設定はおそらくRGB出力とかになっている。これを「Y・Pb/Cb・Pr/Cr」に変更しなければならない。なるほど。
が、そもそもRGBのケーブルがないから、D端子を買いにいったのだ。D端子を使うには、先にRGBケーブルでつないでセッテシングを行わなければならないなんて、そんな殺生なぁ。それならあの時欲張って普通のケーブルにしとけば…
今さら後悔しても遅い。ギャンングスターはもう閉店しているだろうし、比較的遅くまで開いているブックオフやらを探して買いに行くという手もあるが、それも面倒臭いし、そもそもPS2のためにまた数千円出してケーブルを買わなければならないというのが解せない。
諦めかけてはいたのだが、最後にもう1度ケーブル類を探してみようと、物置のケーブル類をまとめているクリアボックスを妻と一緒に探してみることにした。そしたら、見つかったのだ。RGBケーブルが。さっきあれだけ探して見つからなかったものがあっさりと。妻からはボクの探査能力のなさを詰られたのだが(確かに、よく見落とすのだが)、でもまぁ見つかったのだから万事オーライということで。
そのケーブルで接続してみれば、なつかしいPS2のシステム画面がテレビに映し出された。ちょっと感動的だ。
システム設定で「Y・Pb/Cb・Pr/Cr」。ついでにディスプレイサイズも変更。D端子ケーブルに切り替えてみる….
すると、さっきまでのRGBケーブルの画面とは見間違うような、恐ろしく美しくクリアな画面がテレビに映し出されるではないか。妻とボクは「おぉ」と感嘆の声を漏らし、すぐさま「桃鉄」のCDをセット。オープニング画面が映し出されるや、テンションは最高潮に達したのであった。
その後、深夜まで二人でゲームを楽しんだ。なるほど、確かに面白い。2人+コンピューターでやっていたのだが、これはもう少し人数が増えたほうが面白いだろう。ボクは眠くて途中でダウンしたものの、妻は取り憑かれたように、朝方まで一人、ひたすら「桃鉄」に興じていたようだ。
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コメント
同じ現象でしたが解消できました。ありがとうございました。
記事も面白かったです。
ちょうどD端子を買おうと思ってた身でしたので役立つ情報に感謝申し上げます。
それと、なんとも微笑ましいエピソードでなごみました。
白、黄、赤のRGBのAVケーブル?