携帯端末向け地上派デジタル放送

昨日の日本経済新聞にも大きく記事として扱われていたが、「携帯端末向け地上派デジタル放送」について。今朝の日経産業新聞にはテレビ局側と映像圧縮技術の特許を管理するMPEG LA側との交渉の裏側などが記事にまとめられていて面白い。
MPEG LA側が目論んでいたのは「一局当たり年間約一億円」のライセンス契約だったようだが、テレビ局側はライセンス料を広告主に転嫁することが難しいということでそれを拒否。最終的には、「無料放送に限りライセンス料徴収を一データ圧縮用機器につき一回に限る」という契約形態に落ち着いた。

放送局がデータ圧縮技術「AVC/エッチドット264」を使う機器一台につき、MPEG側に二千五百ドルを一回だけ支払う

というような契約らしい。

これでようやく携帯端末向けの地上派デジタル放送の開始に目処がついた。05年度中にはNHK、民法が携帯端末向け地上派デジタル放送を開始。05年末には東名阪でデジタル地上派の出力を最大に引き上げ、06年度中に三大都市圏意外のすべての地域の県庁所在地で地上デジタル放送開始。そして、11年7月には、現行のアナログ放送を終了。すべてデジタルへ….

携帯端末に限らず、地上派デジタルは広告会社やその周辺業界、テレビ局、テレビ番組制作プロダクションといったあたりでは最大の関心事だろう。今までのビジネスモデルは大きく変わる可能性はあるし、電通だって安穏とはしてられない時代もくるかもしれない(もうきてるのかな?)。水面下ではいろいろあるようだけれど。多分、今、ウェブプロダクション、インタラクティブエージェンシーと呼ばれるようなネット系の企業もこの影響は大きく受けるだろうなと。

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コメント

  1. mine-koo より:

    「地上波デジタル」で検索してヒットしました。
    自分の記事の中に
    target=blankで
    リンクをつくらせていただきました。
    とても勉強になるブログです。
    また訪れさせていただきます。

    mine-koo

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