GRD2かGX200か、MTF曲線はよくわからんが。

(GRD2をGDR2と表記してました。。。お恥ずかしい。3/15修正)

GX100がお亡くなりになって、新しいコンパクトデジカメの購入の意思は固まったわけだが、さて何を買うかだ。
GX100はけっこうお気に入りだったので、そのままの流れならGX200ということになる。つい最近も社員の一人がGX200を買ったばかりだが、GX200かGRD2かで悩んでいたので、そんなのGX200に決まってんじゃん、と唆してしまった。

でも、実際、プロユースでもあるまいし、スナップカメラとして一般人が使う分にはGX200のほうが便利なことは間違いない。GX100を使ってたときでも、じゃぁズームをそんなに使ったのかと言われると、そんなに使ってなかったのだけれど、でも3:2のときは24mmの広角端を使って、1:1のときは主に50mmを使うという具合に使い分けをしていた。このへんは完全に好みの世界ではあるが、便利といえば便利だ。単焦点のストイックさも好きだけれど、そもそもコンパクトデジタルカメラは、サブ機であり、写りの良さもあるかもしれないが、利便性という要素もかなり重要に違いない。その意味ではGX200は使い勝手の良いカメラだと思うのだ。
だからGX200を強く推したのだが、しかし、いざ自分が買う番になると、やっぱりGRD2も良いなぁと俄に対抗馬にあがってきた。削ぎ落とされた魅力、GRレンズのブランド力、単焦点のコンパクトカメラというストイックさはそれはそれで魅力的だ。利便性云々はあっても、そのブランド力にはやはり敵わない。

素人レベルでGX200とGRD2の写りの違い、レンズの違いがわかるのかと言われれば、自信もないのだけれど、いろいろな作例を見てもやっぱりGRD2のほうがキレが良いように思えてくる。

実際、どれぐらい画質に違いがあるのか、リコーのそれぞれの製品紹介ページにはMTF曲線(GRD2GX200)が掲載されているので、そちらで較べてみた。といっても、ボクにはMTF曲線が何なのかは正直さっぱりわからない。なのでMTF曲線についてもいろいろなところで調べたり、いろんな人が言ってることを参考にして自分なりに解釈したうえでの説明だ。

GRD2のMTF曲線
200903141956

GX200のMTF曲線
200903141957

そもそもGRD2はMTF曲線をけっこう大きい画像で掲載しているが、GX200は補足程度に小さく差し込まれてるだけであり、そういう扱いの違いからも、GDR2がレンズに自信を持っていることがなんとなくわかる。
ちなみに、他のコンパクトデジカメでMTF曲線を載せているところは調べる限りではない。画質が売りのシグマのDP-1のサイトにもMTF曲線は見当たらなかった。

このグラフの読み方だが、「写体の持つコントラストを像面上でどれだけ忠実に再現できるかを空間周波数特性として表したもの」であり、横軸が画面中心からの距離mm(これを像高と呼ぶ)、縦軸にコントラスト値(最高値を100%)をとっている。
青色、赤色でそれぞれ実線と破線があり、赤色に150本/mm、青色が50本/mmとある。これは赤の空間周波数150本/mm、青色の空間周波数が50本/mmという意味なのだが、空間周波数というのは「単位長に含まれる構造の繰り返しの多さ」のことであり、つまり赤色線は、1ミリの中に同じパターンの繰り返しが150組あるという意味だ。よくカメラ雑誌でのレンズ性能などの評価で白黒の縞の線を撮影してるのがあるけど、あれの線の数と同じようなもんなのではないか。あの縞が潰れてしまう状態が解像度がない状態ということだろう。つまり、1ミリに150組もの細かい同パターンの繰り返しのがあるもので100%にちかければ近いほど解像度が高いということになるんだろうか? 
いろいろな説明を調べると、数が多い方が100%に近ければ近いほど解像度が高く、数が少ない方が100%に近ければ近いほどコントラストが高いという意味らしい。とにかくどちらの線も100%に近いほど良いらしい。
他社のレンズなどでは、空間周波数を10本とか30本とかでのMTF曲線も多いけど、50本、150本というのは条件としてはかなり厳しい条件なんだろうなと思う。なので、この図で他のレンズとの比較は単純にはできない。

実線がR方向、破線がT方向と書かれてあるが、このRとTも意味は不明だ。放射線状がRで同心円状がTらしく、これらが近ければ近いほど良いらしい。放射線状と同心円状というのも言葉の意味はわかるけど、あまりピンとこない。ただ、これも近ければ近いほど良いということは言えるようだ。

さて、GRD2とGX200だが、そんなに違いがないようにも思えるが、青線(50本/mm)では実戦と破線の近さではGRD2のほうが近いのがよくわかる。(一方がF2.5で、もう一方が2.4という差もあるけど)距離が2.4mmぐらいまではほぼ実線と破線が重なっている。また、赤線(150本/mm)においても、GRD2が1.4mmまでほぼ60%のラインをキープしているのに対して、GX200はスタート時点で60%を切っていて、2.3mm〜2.6mmあたりでは40%を割り込んでいる。GRD2は40%を割り込むことがなく、2.4mmラインまでこちらも実戦と破線がほぼ重なり合った状態になっている。

グラフの読み方、解釈の仕方がいまいちわかっていないので、ほとんど意味がないものかもしれないけれど、なんとく数値面で見ても、レンズ性能ではGRD2に軍配があがるのだなということはわかった。ただ、じゃぁほんとにこの違いがあるのか、写真からその違いを自分が読み取れるのかと言われれば自信はない。なんとなく、というレベルだろう。

だから、別にどっちを買ったところで、相応の満足がえられるんだろうなとは思う。(そもそもGX200でも、こういうMTF曲線みたいなものを公開しているという時点で、他のコンパクトデジカメにはない、レンズへの自信、写りへの自信というものが充分に伺えるわけだから)」

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です