一流、二流、三流の違い

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先日のボクらの会社が入居する京都リサーチパーク(KRP)で、「KRP-WEEK」というイベントが開催された。毎年行われているイベントで、一週間、色々なテーマで様々なイベントやプログラムが開催される。今年は例年になく充実した内容で、色々なセッションに参加したけれども、どれもかなりレベルが高く、面白かった。

その中でも、この「KRP-WEEK」の開会を告げる基調講演が本当に素晴らしかった。
それは、あの「はやぶさ」のプログラムディレクター川口淳一郎さんの講演だ。ボクは、途中からだったけれども、すぐに話に惹きこまれ、最後にはなんとも言えない感動を味わった。

誰もやらないことをやることの意味、自分たちですべて考え、どこかから借りるでもなく、真似るでもなく、すべてオリジナルで1から考えて生み出すことの意義。「はやぶさ」が成し遂げた偉業をさらりと解説しながらも、困難に立ち向かうこと、新しいことに挑戦することの素晴らしさを語られていて、この講演を聞いただけで、かなりの元気を与えてもらえた気がする。

この講演の中で、川口さんが仰ってた言葉はいくつも心に残ってるのだけれど、その中で、なるほどなと思った指摘がある。

川口さんは、一流、二流、三流の人の違いをこんな風に仰っていた。

三流は、心配していたことが起る
二流は、予想してなかったことが起る
一流は、なにも起きない


そして、注意しなければいけないのは、「一流」の人には、何も起きないので、評価されないことがある、という指摘。

これはなるほど、というか確かになぁと。

評価されるのは、案外、「二流」だったりするのは、「予想してなかった」にせよ、何か問題が起きれば、それは目に見えてわかる。その問題に懸命に立ち向かい、問題を解決すると、その人は「凄い」「偉い」「よくやった」なんてことになる。
これ、どこの企業とか組織でもありがちじゃないだろうか。

もちろん問題に対処して、解決したということを評価するなということではない。しかし、見落としてはいけないのは、「一流」の人を見落としてないかというところだ。
「一流」の人は、すべてを事前に対処していて、何も起きないわけだ。だから気づかなかったりする。それが当たり前のことのように思ってしまったり。

二流や三流の人が手がけていたら、問題になったりするようなことも、一流の人がやれば、何も起きないので、プロジェクトが簡単だったとか、お客さんが恵まれていたんじゃないかとか、そんな風に見えてしまうことがある。本当にそうか。その人がどんな準備をし、どんな対策をして、どんな風に振るっていたか、どんなところに注意を払っていたか、ちゃんとそこまで見て、きちんと「一流」の人の「何も起きなかった」仕事も評価しなければならない。

photo credit: joiseyshowaa via photopin cc

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コメント

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