huluで「鈴木先生」を見た。傑作だと思う。

huluがAppleTVに対応したということで早速申し込んでみた。

今なら2週間は無料だ。AppleTVのメインメニューにhuluがあるので、そこから簡単に申し込める。アカウントもiTunesのアカウントをそのまま引き継いでボタン一つで仮申し込みは完了となり、そのままhuluが使える。(ただし、iTunesアカウントのメールアドレスに確認メールが届いてるので、そこから詳細情報の入力を行い、本申し込みをする必要はある。)

huluは検索がいまいちなのはどうにかして欲しいと思う。少なくともある映画を選択したら、その監督や役者から別の映画を探せるようにするとか、それぐらいの配慮は欲しい。ただ、PCやiPhone、iPad、AppleTVと、どの環境でも利用できて、且つ、自身の視聴状況を引き継いで観たりすることができるというのは素晴らしい。家ではAppleTVで観て、出先ではiPadで続きを観るなんてこともできる。これは便利だ。

映画やドラマのタイトルは、まだまだ興味が惹かれるものは少ないけど、でも、小津の映画がけっこう揃ってるのは嬉しい。月額980円固定なら、契約してもいいかなという気にはなる。

何を観ようかなと探してたら、テレビ東京ドラマで放送されていた「鈴木先生」があった。ちょうど観たいと思ってたドラマだったので、金曜日の夜に見始めたのだけど、止まらなくなってしまって、結局、10話全部をこの金、土で一気に観てしまった。もうむちゃくちゃ面白いのだ。原作は言わずと知れたマンガ(「鈴木先生 – Wikipedia」)で、そちらはそちらで人気が高いのだけど、このドラマも本当に素晴らしかった。観てない人は絶対観たほうがいいよ。

鈴木先生


最終話での生徒たちの成長ぶりには感動して思わず泣きそうになってしまった。
金八のような説教臭さはないし、下手に友情だとか青春みたいなものに熱くなるでもない。鈴木先生は、多少うろたえたり、悩んだりしながらも、かなり冷静に様々な生徒たちの問題に向き合っていく。その向き合い方がたまらない。

ある種、学園ドラマの王道は、金八先生なんだろうと思う。そして、今の学園ドラマの大部分は、金八にどういうスタンスで望むのかというのがドラマツルギーになってしまってるところがあるんじゃないだろうか。金八とは正反対の不良先生を配置したところで、結局のところ、先生が道徳にせよ友情にせよ、なんにせよ、何か「正しい」とされる一つの価値観を体現していたりする。どれだけ優秀な教師でも、駄目教師でも、殆どの場合、先生はすでに悟っている。生徒より多くを知っていて生徒に何かを教える。それがドラマになるという構成だ。
鈴木先生は全然違う。ドラマの構成上、どうしても何かの事件、その事件に絡む特定の人物にフォーカスが当たりドラマは進行していくのだけど、そのドラマの中で、鈴木先生自身も生徒に教えられ、生徒と共に成長していく。そして生徒たちも、特定の道徳観や倫理観それ自身が支配的なものになり、他の価値観を蔑ろにしてしまうことの問題について気づき始めるのだ。

来年には映画にもなるそうだ。うわー、楽しみだ。絶対観よ。

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