アメリカの広告業界がわかればマーケティングが見えてくる

アメリカの広告業界がわかればマーケティングが見えてくる

アメリカの広告業界がわかればマーケティングが見えてくる

WPP、IPG、オムニコムといったいわば「メガエージェンシー」の動向を中心に、アメリカの広告業界でどのような変化が起きつつあるのかを語っている。特に目新しいことはなく、知ってることばかりなので、タイトルは誇張しすぎじゃないかと思う。

どのメガエージェンシーが、どんな広告会社を持っていて、どんなクライアントを抱えているのかってのは、あまりにも複雑すぎて覚えきれない。

ここに書かれてある情報もすぐにまた新しい情報に書き換えられるだろうから、覚えてもあまり意味はないのだけれど、今後を追いかけるためにメモしておく。

WPPにはオグリヴィ&メイザーやJ.ウォルター・トンプソン、ヤング&ルビカム。IPGではマッキャンやロウ・グループ。オムニコムはBBDO、TBWA、グッビー・シルバースタイン&パートナーズあたり。あーややこしい。

自動車会社とエージェンシーの関係でいくと、
WPPはフォード(J.ウォルター・トンプソンがフォード/オグリヴィ&メイザーは、フォード・カスタマーサービス部門/ヤング&ルビカムにリンカーン、マーキュリー、ジャガー、ランドローバー)
IPGはGMか。マッキャンがビューイック、ロウ&パートナーズがGMC、サーブ。キャンベル・エワルドがシボレー…
オムニコムはBBDOがクライスラー・ジープやダッジ。TBWAに日産、インフィニティー、グッビー・シルバースタイン&パートナーズにはいすゞ、サターンと。

トヨタ、レクサスはピュブリシス・グループのサーチ&サーチ、BMWはファロン・ワールドワイド…
今も、このデータは正しいのかしらん。

広告手法としては、テレビ番組や映画に商品やブランドを登場させる「プロダクト・プレースメント」手法が急増しているようで、面白いのは、このような背景に対して、

IPGは投資銀行を使って、作家、放送作家や脚本家の代理人を務める「リテラシー・エージェンシー Lieracy Agency」を買おうとしている。つまり、コンテンツを押さえにかかったのだ。


「プロダクト・プレースメント」の新手法としては、プリンストン・ビデオ・イメージ Princeton Video Imageって会社が開発した技術で、生放送中のテレビ画面に広告やブランドをインサートしちゃうってやつ。

この技術を応用したバーチャル広告を最初に使用したのは、サンフランシスコ・ジャイアンツらしい。「1996年から打撃ボックスの背後にあるブルーの壁にスポンサーのロゴを映し出すようになった。」とのこと。
デジタル処理なんで、時間単位で広告を変えたり、放映する地域によって異なる広告を流したりできる。

著者も言及しているように、放送のデジタル化が進めば、この手の手法はどんどん増えてくるだろうな。僕らがテレビで見ているものは、それが「生放送」だろうがなんだろうが、どれが「リアル」なものそのままを映し出していて、どれが加工されているかなんてわかんなくなる。ビットの世界。

誰かに聞いたけど、アイスホッケー中継なんかでも、パックにセンサーかなんかつけて、シュートが放たれると、テレビ映像ではパックから火が吹くようなCGI処理が動的にインサートされて表示される、なんてことが行われたりしてるらしい。(もちろん生放送で)
すごいねぇ。少林サッカーの世界。その人曰く、それはテレビでしか味わえない「臨場感」なんだそうだ。シミュラークルのシミュラークル。

メモ。bmwfilms.comは、1本300万ドルはかかったと推測されているらしい。1本7分前後とはゆえ、あれだけの監督に、あのキャスト、映像じゃなぁ。しかし、おそろしい金の注ぎ込み方だ。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です